最新更新日:2024/04/25
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12月11日(土)ABUラウンジで第9回セミナーを開催しました。

 12月11日(土)は、第9回セミナーとして中部学院大学の後藤孝文先生をお招きして、「学び合う学びとヒドゥン・カリキュラムについて」をテーマとして開催しました。
 はじめに、小牧市内の学び合う学びの系譜として、昭和54年から小牧小学校ではじめられた国語の「学び合う学習」の研究に端を発している長い歴史について語っていただきました。
 次に、大学の教育課程論で研究をされた「ヒドゥン・カリキュラム」とは、どんなものかの学びへ向かいました。参加された先生方が「ヒドゥン・カリキュラムを探そう」ということで、普段の教室で感じられた事例をグループになり共有しました。
 教室の子ども達は、教師からの賞賛や評価のめざし、あるいは「〜しなさい」という命令の中で過ごしており、知らず知らずのうちに子ども達は自分自身の欲求に従って行動するよりも教師の欲求に奉仕して行動することを学んでいたことに気づくことができました。背景にある、シカゴ大学のフィリップ・ジャクソンが1968年に提唱した理論を学ぶと同時に、後藤先生の経験から、学校生活の様々な場面における「ヒドゥン・カリキュラムの具体場面」、さらに、教え子の学生が感じた具体場面を紹介していただくことで、深い理解になっていきました。
 後半は、中学校国語の授業ビデオの一場面を視聴し、「学び合う学びに大切なヒドゥン・カリキュラムを探そう」を、参加者で共有しました。
 最後に、後藤先生からは「学び合う学び」に生かすために「最大のヒドゥン・カリキュラムは教師自身である。」「学び合う学びの授業を進めたいという教師の『本気度』が、よきヒドゥン・カリキュラムを生む」と話され、言葉が心に残りました。

 参加された先生方のリフレクションを紹介します。

◆久しぶりに、後藤先生のお話を聞けて、とても勉強になりました。自分も普段からヒドゥン・カリキュラムには気を付けていようとは思っていますが、今回、いろんな先生の視点や気づきを聴いて、まだまだ意識されていないものが多くあると感じました。
意図しないヒドゥン・カリキュラムを意識して、意図的に良い影響を与えていくのは難しいと思いますが、頑張りたいと思います。また、お話を聞きたいです。トロンボーンも頑張ってくださいね。
◆「ヒドゥン・カリキュラム」について教師が行動に気を付けないと、子どもが真似をする、学習するという認識だった。子どもが静かにならないうちに話してしまったり、時間を守らなかったりすると、「教師がしているから、僕らもいいんだ」と思ってしまうのが怖く、新任のころから自分が言ったことは、絶対に守ることに気を付けてきました。
今回、ヒドゥン・カリキュラムについて、悪い面だけでなく、良い面にも伝わることがあると知ることができた。意図的に行うのは、まだ難しく子どもに身につけさせたいという熱い思いが、伝わるということを信じて接していきたいです。

 配布文章で、リフレクションシートのまとめをご覧いただけます。

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配布文書

愛知文教大学 学び合う学び研究所
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