最新更新日:2024/12/19
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10月30日(土)第7回セミナーを実施しました。

10月30日(土)13:30より石井順治先生をお招きして、第7回セミナーを開催しました。50名をこえる方にご参加をいただきました。なかには大阪から駆け付けていただいた先生もおられました。 
前半は「学び合う学びが目指すもの、その実現でたいせつにしたいこと」というテーマで石井先生による講演をお聞きしました。内容は、5つの授業実践(小学校の二つの算数の授業、小学校の二つの国語の授業、中学校1年数学「規則性」の授業)における子どもたちの学びの事実を石井先生からていねいに語っていただき、学び合う学びの実現に向けて二つの大切な視点が示されました。
一つが、「すべての子どもに学びを保障すること」
そして、「子どもの学びの深まりにおいて大切なこと」です。

後半は、前半の講演を受けて、参加者がグループになり聴き合う時間を持ちました。そこで生まれた「問い」に石井先生が応えていただく時間になりました。
参加者からは、以下の問いが出されました。
〇 子どもたちの発言に対する評価は、3度に及ぶ音読の意味は?
〇 見せていただいた実践のように、あんなにもグループで話し合うことができる子どもを、どのようにすれば育てられるのか?
〇 文学の授業に向けて、深い教材研究が大切だと分かったが、いざ授業になって、子どもの「つぶやき」や「気づき」がなかなか聴こえない。石井先生のように子どもの心の声を拾うにはどうしたいいのか?
など、多くの方からの「問い」に丁寧に応えていただきながら、石井先生のさらなる思いとして、近著『続・「対話的学び」をつくる 〜聴き合いとICTの往還が生む豊かな授業』(ぎょうせい)の紹介をいただきました。

参加された皆さんからリフレクションシートをお預かりしました。お二人の振り返りを紹介します。

◆従来の授業の方法を見直す機会になりました。主体的な学びができるような授業を考えるたびに、「主体的な学び」とは一体何なのかという疑問に苦しんでいました。
今回、「どのようにすれば話し合いのできる児童生徒を育てることができるのか」という質問をいたしましたが、「話し合い」ではなく「聴き合い」と思うべきだというお言葉が、最も印象に残っております。5例の授業ビデオを拝見して、生徒主体の授業というものが、ほんの少し理解できました。
よい指導方法を知りたいと思っていましたが、質問で、そのようなものはなく、自分の経験を通して確立するものであるという答えをいただき、教員の立場に立とうとしている私自身が主体的な姿勢をもつことができていないのだと、痛感いたしました。ありがとうございました。
◆こんな学びの姿を校内に起こしたい。こんな授業を楽しむ教師たちになって欲しい。という思いが一層強くなりました。
 無理に引っ張るのではなく、形から入るのではなく、こんな学びを展開したいと先生たちの気づきを待ち、お互いに学び合おうとする教師集団になるようじっくりと時間をかけて、学校づくりをしていきたいです。
 石井先生のお考えに、ずっと前から共感していました。今日は、素晴らしい学びの時間をありがとうございました。

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