最新更新日:2024/12/19 | |
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6月22日シンポジウムのご案内
シンポジウムを実施します。
令和6年6月22日(土) 13:30〜16:30 会 場 愛知文教大学 国際交流会館2階 後 援 小牧市教育委員会 テーマ 「地域と組織と教育実践から考える 学び合う学び −小牧市の試みを通して−」 コメンテーター 学び合う学び研究所シニアフェロー 的場 正美 氏 登壇者 学び合う学び研究所シニアフェロー 副島 孝 氏 登壇者 宮城教育大学 金田 裕子 氏 登壇者 小牧市立桃陵中学校 丹羽 浩一 氏 申 込 学び合う学び研究所ホームページ行事予定6月予定GOOGLE フォームよりお願いします。 5月18日(土)10:00より論文講座 第2回目を実施しました。
第2回目の講座には、2名の方が出席してくださいました。
自分が一番研究したいことを、テーマにすることが一番大切であるということを、3名で話し合いました。中島は、研究テーマへの個人の思いれが一番大事であると思います。児童生徒の分かる喜びにあふれた顔を思い浮かべて、研究に進むことが一番だと思います。 願いをもった研究テーマであっても、ねらいを達成したかどうかを検証できることが大切だという話をしました。研究テーマ自体が、大きすぎて検証の方法が見つからない場合は、小さな課題に分割して、一つ一つ検証する方法があります。もちろん、その研究テーマの検証のために、色々な検証方法を探し続ける方法もありますが、検証方法が見つからない場合は、テーマの変更もありうると思います。 論文講座担当の中島も、小学校教員時代に、教職実践論文の執筆の際には、有効な検証方法が見つかりませんでした。有効性を実証しようとする中島の思惑が入っているのではないか、公正ではない結果なのではないかと、いつも危惧しておりました。迷いながら、最善と思う方法をとって検証を行いました。年月を経て、研究者になった現在においても、公正な検証の方法を探すことは、変わらず大きな課題です。 今後、論文講座を、月に1回程度開催していきますが、一人一人の方が課題を設定し、それに対する検証方法を考える支援をしていきたいと考えております。 5月18日(土)13:30より第2回 月例 授業研究セミナーを実施しました。
5月18日(土) 13:30〜15:30に、201教室において実施しました。
授業者に小牧市立味岡中学校 垣内望花先生、コメンテーターに当研究所の後藤孝文先生を迎え、「深い学びにむけた授業づくり・学級づくり」をテーマに行いました。 今回は、on-lineで1名、対面で19名の申し込みをいただき、授業者も含め21名の方により授業づくり・学級づくりの工夫について学び合いを深めることができました。スケジュールは以下の通りです。 第1部 授業ビデオから学ぶ 〇 授業者の思い 〇 ビデオ視聴 〇 テーブルでのリフレクション − 休 憩 − 第2部 リフレクション 〇 全体で学びを共有する 〇 コメンテーターからのリフレクション 第1部 授業ビデオから学ぶ 〇 授業者の思い 私が授業づくりで大切にしてきたことは、以下の3点です。 1. 子ども同士のつなぎをどうつくるのか。そのための教師の出所をどうするか。 2. 前時とのつなぎ方をどうするか。 3. 音読だけでは上手くいかないので、動作化を加えるようにしたが。 〇 授業ビデオの視聴後、テーブルで学びを共有する(10分) − 休 憩 − 第2部 リフレクション <〇 ファシリテーター後藤先生 ● 垣内先生 □ 参加者> 〇 それでは、テーブルで共有された学びや感じられた思いを全体で交流しましょう。では、そこのグループからお話しください。 □ クラスの雰囲気、つながりのよさは素晴らしいと感じました。垣内先生が多くの手立てを工夫されていることを感じました。私が悩んだことは、この学級での指導が行き届いているがゆえに子どもの活動があまりに揃っている。授業は発言の違いに学びたいと考えており、不自然にそろっていることが気になりました。 □ クラスの温かさ、音読の多様性に深く感心しました。子どもの発言に対して周りの子どもの反応が素敵でした。 □ こんな1年生になれたらいいなと感じました。低学年の子どもはなかなか集中できませんが、よくここまで集中し続けていると感心しました。先生が“C6さんどうですか”と発問し、C17とC6の発言がつながっていくことに驚きました。C23の子どもはほかの子どもの発言に対して、“そういうことじゃないよ”と発言しています。こうした発言は、物語に入り込んでいないとできないことで驚きました。 □ 1年生のクラスの子どもたちは、垣内先生が大好きだと感じました。ある場面で、先生は一度出した指示に、別の指示を追加しました。子どもたちは、二つの指示に対して話しはじめ、混在する場面がありました。しかし、C27とC23の子どもが、“先生の聴いているのはそういうことじゃないよ”と話しています。この姿に感心しました。垣内先生の職人技のような対応に感心させられていました。 □ ペアでつながっている関係性がしっとり温かい。たぬきの表情の話から、おかみさんの視点から見た話に移っていく発言に潜む学びの秘密に興味深く学ぶことができました。 □ 低学年の関わりに驚いた。動作化がいいなと感じた。子どもたちの活動の丁寧さから、今までの垣内先生の指導してこられた様々なことが感じられた。 〇 めあてとしては、おかみさんだったのですが、子どもたちの学びには揺れがあったと感じましたが、いかがでしょうか。 ● おかみさんの見たタヌキで読んでいきたいと思い授業をしました。ただ、タヌキの様子が見えない子どもにとっては難しいなと思いました。 〇 子どもの視点と教師の思いの両面から進めて見えたということになりますね。 □ この授業以前の子どもたちの様子をよく知っていますが、本時では、魔法をかけられたように成長していました。子どもたちは、友だちにも教師にも聴いてもらえる嬉しさを感じていたように思いました。先生の言葉が多いなと感じていましたが、1年生だから、学びの作法を丁寧に指導していると感じています。 〇 最初に、垣内先生が示された3点について、もう一度思い出していただき、ご覧いただいた子どもの姿について、各テーブルでお話しください。どうぞ。 − テーブル協議 − 〇 それでは、どうですか。 □ 子どもの“つなぎ”がどうしてこのように豊かになったのかを話していました。低学年の語彙力からすると、こうした教師のつなぎが必要だと感じました。 □ 私自身、小学校経験の大半が低学年でしたが、低学年でもできることだと感じます。子どもたちの反応の良さが素晴らしいが、教師の発問に、どんな・なぜ、という言葉が多いなと感じました。高学年の子どもにはいいが、1年生では難しいなと感じました。 □ 1年の間に、あそこまで成長させることはすごいなと感じます。ペアの対話の中に、“○〇さんどう“ということが多く出てきたが、先生が、”あなたはどう“という言葉をかけていくことが、高学年の四人グループに生きてくると思います。 □ この授業で、先生が何を大切にしてきたのかが、よく伝わってくる気がします。子ども同士が、安心して学べている。つながりには、子ども同士と同時に、テキストとつながっていかなければいけない。子どもたちの発言からテキストの読みが確かに感じられました。しかし、ある子どもが何かを発言すると、同じ方向に流れてしまう傾向があります。これは、音読のスピードがみんな同じで一斉になっていることにも、原因があると感じます。さらに、“なぜ、どうして”と教師が発問したことにあると感じました。 □ C3の子どもが、毎晩毎晩おかみさんの様子を見てと発言していますが、45分の発言にもつながっています。この子ども自身が読み描いている状況であり、1年生もこんな発言が出てくることが素晴らしい。教師がつなごうと意識しすぎなくても、こうした子どもを紹介することで、子ども同士がつながっていくことになると思います。 〇 コメンテーターから 1. よく身についている学びの作法:読む(音読) 2. よく身についている学びの作法:話す 3. よく身についている学びの作法:聴く ● 垣内先生自身が取り組んできた、よく身についている学びの作法の紹介 1年間意識した指導:子どもたちに横糸を張る 具体的な取り組み例:つながる手立て、方法、例えば、ある子の“なるほど”の発言の次にどんな言葉をつなげるかを教える 4. 学びを深めるために:ペア 5. 学びを深めるために:音読(音読の実際=時間と読みの変化を表で提示) 6. 学びを深めるために:本時の課題にさらに迫るために 7. 学びを深めるために:学びの深化に向けて学んだこと 〇 授業者よりの振り返り 授業をする前には、難しいなと思うことが多くありましたが、授業後に、“つながる”ことがいいなと思っている子どもの姿を見ることができた。これからも、言葉にこだわって授業を進めていきたいと感じました。 参加された方からの振り返りを紹介します。 ◆本日のセミナーで学んだ中で重要だと思ったことは、教材へ戻る大切さです。 4人グループや全体共有をしていると、生徒児童がわからなくなってしまうことがあります。そんなときに、自分の感想や自分の想像を全体で話して混乱してしまうことがあります。今回のセミナーで音読の大切さを知りました。分からないとか困っているときにもう一度教材に戻すことの大切さを学びました。ありがとうございました。 |
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