最新更新日:2024/12/19
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11月16日(土)13:30より第6回月例授業研究セミナーを実施しました。

 11月16日(土) 13:30〜15:30に、201教室において実施しました。
講師として学び合う学び研究所フェロー 神戸和敏先生をお迎えして「NEXT GIGAと授業づくり」をテーマに行いました。

 今回は、対面で11名の申し込みをいただき、講師も含め12名の方により、授業づくりの工夫について学び合いを深めることができました。スケジュールは以下の通りです。

第1部 資料をとおしてNEXT GIGAを考える 
〇 学習用端末のスペック変更から(資料1)
〇 学力学習状況調査の質問紙から(資料2)「あなたの学校のNEXT GIGAを考える」
− 休 憩 −
第2部 リフレクション資料を視聴して学びを共有  
〇 NEXT GIGAに向けての授業づくり(資料3)
〇 「動画を視聴し、感想や疑問の共有し、NEXT GIGAを考える」
〇 講師からのリフレクション

第1部 資料をとおしてNEXT GIGAを考える 
 最近の学校の授業研究のテーマでは「個別最適な学び、協働的な学びの行った一体的な充実」が多くなっていると感じます。NEXTGIGAが入っていきます。主体的で対話的な深い学びとの関係から、いったいどういう授業がいいのか非常に難しいことになっています。また、リーディングDXスクール事業が日本各地で広がっています。コンピュータを授業研究の柱においている学校は多くとり入れています。

〇 学習用端末のスペック変更から
 なぜ、このスペック変更が行われたのか。(全OS共通)
・モバイル通信(LTE/5G)「必要に応じて省略」から「必要に応じて搭載/追加可」
・メモリとストレージ  用途に応じた容量選定を行う旨の注釈あり、ストレージはアクセス速度への配慮も求めている
・MDM(モバイルデバイス管理) 対応必須(予備機を含む)
 こうした変化から、国が何をしようとしているのか。グループで聴き合ってください。

全体共有 < ◎ファシリテーター神戸先生  □参加者 >
◎ 学校でこういう話しますか。
◎ なんか疑問ありますか?
□ 何が分からないのかわからない。
□ だいたいこのレベルのタブレットは平均するといくらぐらいですか。
ここに出ているのは、4・5万ですね。iPadは高いですね。重量1.5キロは重いな感じます。
◎ 大きな変化は、タッチ機能のディスプレイとタッチペンが導入されたことです。ICTの使い道を変えていく。導入するものが変わってくると先生方の使い方も模索する必要がある。
◎ タッチペンでできることを、子どもの作ったノート(思考を表現する方法)の紹介

〇 学力学習状況調査の質問紙から「あなたの学校のNEXT GIGAを考える」
 実際に、学力学習状況調査の学校質問調査(ICTを活用した学習状況)に応えてみる
 質問65の1〜6について今年初めて導入されてきました。
◎ 学校質問調査より抜粋 「ICTを授業でどの程度活用しましたか」「児童生徒が自分で調べる場面」「教師と生徒がやり取りする場面」「自分の考えをまとめ、発表・表現する場面」「生徒同士がやり取りする場面」「生徒の特性や理解度・進路に合わせて取り組む場面」「毎日持ち帰り、毎日利用」の7つの項目を、全国の小中の回答をグラフで比較すると、あまり大きな変化がない。
〇 さて、上記のグラフをご覧になり、どんなことに気づかれましたか。グループでどうぞ。

全体共有
□ 私、中3の授業を持っていますが、子どもたちは自分が使っていると答える子どもは20〜30%であって、教師は70%であり、この差が実態である。
□ 質問内容が右に行くほど難しい。国は何を狙ってこの質問を入れているのか。授業は、端末を使えばいいといった考え方に戸惑っています。
□ 質問が右に行けば行くほど、教員の意識の問題かな。「毎日持ち帰り、毎日利用」は現在の端末の重さからすると、低学年は無理がある。
◎ これは、持ち帰りなさいと言っているのと同じですね。端末を使うことで、従来の授業とは違う授業が展開できるのではないか。現状の授業を否定するのではなく、拡張していく方向が見えてきます。

− 休 憩 −

第2部 リフレクション資料を視聴して学びを共有  
〇 NEXT GIGAに向けての授業づくり
 今、いろいろ話題になってきている授業として、奈須先生が「自由進度学習」を話題にしています。「複線型授業」についても話題になっています。「学び合いの授業」も含めて、引用してみたいと思います。
 
〇 「動画を視聴し、感想や疑問の共有し、NEXT GIGAを考える」
 視聴して、感想や疑問などを共有しましょう。
 動画1= 理科と数学 わからないことに寄り添う(生徒の感想・教師の思い)
 動画2= 学ぶ内容、場所も方法も、子どもたちが選ぶ。同じスピードではなく、環境の作り方に工夫を凝らす。
◎ それでは、共有コメントも見ながら、グループで聴き合ってください。

 動画3= 子どもたちは、いろいろな情報収集の手段を身につけているので、1分で活動開始です。「一人で学ぶ子、グループで学ぶ子ども」は誰が判断するのか。学びは、個のはじまり協働し個に終わる。子どもたちは、クラスの仲間の、振り返りを見ることができ、作成中のスライドも見ることができる。教師の助言は、どんな判断から?

◎ 共有のコメントが面白いですね。グループで聴き合いをはじめてください。

〇 これが、文科省が出している「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実(イメージ)です。学びの方略(反復方略・精緻化方略・体制化方略・リハーサル方略)など、子どもたちが自由に選び取る。
 個別最適な学び ➡ 主体的な学び = 学びの自由
 協働的な学び  ➡ 対話的で深い学び = 探究すべき課題
 振り返り
〇 「次期ICT環境整備方針の在り方ワーキンググループ取りまとめ」について
  「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実等を図る上で必要不可欠な学習基盤とする方針が示されている。
〇 本日、入力共有していただいた学びは、次回のセミナーまで公開しておきます。こうしたことができることがNEXTGIGAの展開かなと思います。
〇 令和6年7月に中教審初等中等教育分科会から「義務教育の意義を踏まえたこれからの学校の在り方に関する基本的な考え方」が出されて、その中で「ウェルビーイング」という言葉が出ています。どんな形になって示されるのでしょうか。

参加された方からの振り返りを紹介します。
◆本日のセミナーで学んだ中で重要だと思ったことは、日々アップデートが必要です。
変化に対して臆病になっている部分があるのですが、アンテナを高くして日々アップデートしていく必要があることを痛感させられました。一つ一つの調査結果を斜め読みするのではなく結果から何を変えていくべきなのかという目線で考えていかなくてはいけないとも感じました。ありがとうございました。

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