最新更新日:2024/12/19 | |
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12月9日(土)13:30より畠山大二郎先生によるセミナーを実施しました。
12月9日(土) 13:30〜15:30に201教室において実施しました。
講師に愛知文教大学准教授 畠山大二郎先生をお招きし、教科書の中の平安文化を捉え直す〜古文 絵巻 装束〜 をテーマに行いました。 今回のセミナーには、中・高等学校の先生方、研究者、学生と多様な立場の方が集い実施できました。 第1部 古文を読み直す 〇 「枕草子」初段「春はあけぼの」を読み直す ― 休 憩 ― 第2部 古文と絵巻 〇 絵巻物の読み方 〇 「竹取物語絵巻」 第3部 古文と装束 〇 装束に触れる 最初に、参加された方の自己紹介からはじまり、畠山先生の自己紹介をお聞きしました。畠山先生には、貴重なコレクションをお持ちいただいた、実際に手に取らせてもらうことができました。枕草子の写本や絵巻物の複製、さらに実際に羽織らせていただいた装束のコレクション、今では近世の着物にも手を出しているとのことで、いまだに貯金というものを手にしたことがないとお話に、会場が沸きました。(笑い)今日は、下記の3点について文化的に読み直していきましょうということでスタートです。 第1部 古文を読み直す 〇 「枕草子」初段「春はあけぼの」を読み直す 冒頭の、解釈には現代でも論議が続いているとのことです。そこで、国文学研究資料館蔵(能因本)を音読された後に、翻字(現代語に訳したもの)を見せていただき、その比較を指摘してもらいました。写本による誤写(意図的変換)がおきていたり、一行欠落している部分があったり、この場合は誤写ではなく改変が起きていることに気づくことができました。 原典と教科書の古文を比較してみると、冬は(つとめて:欠落)雪のふりたる・・・・など大変多くの改変が起きていることがわかります。 写本には三巻本、能因本、堺本、前田家本の四系統があるなど実に多様であることを教えていただきました。それぞれの表記が揺れ動き違っている。清少納言が著したものに一番近いのが、三巻本ではないかとされており、教科書に使われているそうです。一番古く写本されたのは、前田家本であり、実に読みやすい。その読みやすさがおかしいのではないかとの解釈があり、書写する人が、新しいものを造ってきたのではないかと言われています。 三巻本が教科書に採用されたが、校訂本文は、原典から1⃣濁点半濁点をつける。2⃣反復記号を変換する。3⃣漢字変換を行う。4⃣句読点をつける。などの改変を行っています。 <句読点1> 春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。 <句読点2> 春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく、山ぎはすこしあかりて、紫だちたる、雲のほそくたなびきたる。 〇 上記の二文を比較して句読点の位置による違いは何か?をテーブルごとに聴き合いました。しばらく、聴き合った後に全体共有をしました。 ●畠山先生のコメント □参加者のコメント □ 疑問があるのですが、句読点や読点について、我々が行っている授業分析では千分の1秒止まれば句読点、数秒止まれば読点。また、文章の意味から読点をつけたのか。など、どういう基準があるのでしょうか。リズムによって違ってきますよね。 ● 当時も音読して鑑賞していました。「なむ」は一旦止まるところにはいる。「たる」は、続くのか続かないのか、言葉の意味の解釈で違ってきます。今回は、私が勝手に打ってみました。それでは、各テーブルの読みを聴いてみたいと思います。 □ 句読点1は、だんだんが全体にかかり、白くが山ぎはにかかかる。紫だちたる雲が細くたなびいている。句読点2は、だんだんが白くにかかる。すこしあかりてが山ぎはにかかる。と読みました。 □ 句読点1は、前のテーブルと一緒です。句読点2のだんだん白く、紫だちたるは独立している。など、句読点2に関する解釈にはテーブルごとに多様性がみられました。 ● みなさんの読みをお聞きすると、句読点1がだいたい定まっていますね。ということは、こちらが多く使われいる理由になりますね。「すこしあかりて」の「あかりて」がひらがなになっています。わざわざ「ひらがな」にしているところがあります。漢字にすると「赤」は色彩「明」は状況が考えられますが、説明しきらない「掛詞的な表現」になっているのです。 □ 少しわかりにくいのは、句読点1は絵に表現できるように思います。句読点2は動画的な状況が浮かびます。こうしたことを文学では問題にしないのですか。 ● 時間の経過は大切で、平安のころには、こういう表現を「うつろふ」=(移、変化する)といいます。変化する様をどうするかということから絵巻物の表現がうまれました。古今和歌集は四季を扱い時系列に和歌をまとめております。また、恋の表現にも変化する想いを詠んでいます。 ― 休 憩 ― 第2部 古文と絵巻 〇 絵巻物の読み方 美術館では、絵巻物を広げて横に長く展示をすることが多いですが、あれは展示会ならではの見せ方です。本来、鑑賞者は肩幅に絵巻物を広げて鑑賞するため、右から左へ画面が登場してくることになり、画面の動きが、空間的・時間的展開を生み出します。 畠山先生が実際の絵巻物を手に取り説明され、各テーブルでも実物を巻き取りながら手に取る貴重な経験をすることができました。 画像では、紫式部絵巻の場面を読み取っていきました。この人物は酔っ払っていますよね。ということは宴会をしている情景だと読み取れます。視点の移動にコマ割をつけると漫画になりますね。伴大納言絵巻の一場面を拝見し、ケンカしている子供に割って入った大人がおり、次の場面では相手の子どもを蹴飛ばしている。同じ場面に異なった時間が右から左に描かれる文法を「異時同図法」と呼んでいます。その他に「引目鉤鼻」「吹抜屋台」「逆遠近法」源氏物語絵巻では、奥に座る帝の姿を大きく描き、奥に行くに従い広がって表現する逆遠近法がつかわれています。これを絵巻物の文法と呼んでいます。 〇 「竹取物語絵巻」 いろいろな絵巻が描かれています。かぐや姫の昇天の場面について、立教大図書館蔵本では、かぐや姫の邸内を中心に描いていますが、国学院図書館蔵本では、武者たちがかぐや姫を月に戻さないため阻止する武者が描かれている。比較すると、大きな違いがあります。 現在では、Colbase(国立博物館の画像データベース)では画像を公開しています。ぜひご覧くださいと紹介されました。 第3部 古文と装束 〇 装束に触れる 装束とは、衣服・装身具の集合体や、宮殿内部の室礼(しつらい)、武具や馬具の装置など、幅広いものを指す言葉です。 こうした装束たちは、有職故実によって細かな規定が存在していることを紹介していただきました。持参された装束を参加者を代表した女性がモデルになり、かさね着を実際に体験することができ、美しい姫が誕生しました。 参加された方からの振り返りを紹介します。 ◆今日の講座で学んだ中で重要だと思ったことは、改変です。 今回のセミナーでは、面白いと感じたことや新しく知れたことがたくさんありました。 教科書と能因本を比較して見た時に、表現の仕方が違っていたり、一行抜けていたりなど今まで読んできたものとは違う部分が多くありとても驚きました。またこのことが、誤写ではなく改変されたということも知ることができました。句読点の違いでは、教科書の方が意味定義がしやすく1つに決まり、他の例では様々な意見が出たことから教科書の方は教えやすさや分かりやすさがあり学校向きだなと思いました。全体的にとても興味深く楽しかったです。また、たくさんの刺激をもらい、新しいことを多く知ることができました。ありがとうございます。 ◆中学校2年国語の「春のあけぼの」の授業を見たことがありますが、生徒達は言葉を手がかりに、句読点のあるなしを頼りに、何とかして情景を思い浮かべようと頑張っていた姿を思い出しました。その生徒達と同じ立場で、一生懸命読み直すことができたのはよかったです。ところが、そのもととなる本が何種類もあるとは思いもしなかったことで、実におもしろく興味深かったです。確かにコピーのない時代、よかれと思って書いた変更が後々大きな違いを生むというのはあり得る話しで、教科書はたくさんの本の中で、最もブレが少ないものというのは、なるほどと思いました。また、絵巻は静止画しかない時代に少しでも動画的な要素を加えたもので、最大の工夫であると思いました。装束についても、本物を目の当たりにし、歴史的な背景やその時代の工夫を知ることができて、それぞれの「深さ」を感じとることができました。今後に生かすことができそうです。ありがとうございました。 第4回 学び合う学び研究所フェロー会議を開催しました。シニアフェロー: 的場正美、副島 孝(柴田好章:公務のため欠席) フ ェ ロ ー: 倉知雪春、後藤孝文、神戸和敏、木村芳博、栗木智美、林 文通(中川行弘、松村美奈、竹中 烈、内田吉哉:公務のため欠席) 事 務 局 :中島淑子所長、永井勝彦事務長 1.所長あいさつ 2.議 事 1⃣2023年度活動実績報告について 2⃣2024年度活動計画について 3⃣活動への意見交流、 4⃣その他 科研費・研究紀要発行について 以上、ご意見をいただき、承認されました。 5.その他 連絡事項 フェロー紹介フェロー紹介
シニアフェロー
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フェロー
フェロー紹介
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第12回 3月セミナーのご案内
2024年3月16日(土) 13:30〜15:30
会 場 愛知文教大学 201教室 〒485-8565 愛知県小牧市大草5969-3 テーマ 「学びを楽しむ授業づくり・学校づくり2」 講 師 学び合う学び研究所フェロー 林 文通先生 申 込 学び合う学び研究所ホームページ 行事予定3月予定GOOGLE フォームまたは、ここからhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf3jWU... 第11回 2月セミナーのご案内
2024年2月17日(土) 13:30〜15:30
会 場 愛知文教大学 201教室 〒485-8565 愛知県小牧市大草5969-3 テーマ 「知識はどう伝わるのか?-授業のための社会構成主義-」 講 師 学び合う学び研究所シニアフェロー 副島 孝先生 申 込 学び合う学び研究所ホームページ 行事予定3月予定GOOGLE フォームまたは、 ここからhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfol3c... 第4回 継続講座4を開催します。
2024年2月10日(土)13:30〜15:30
2024年3月9日(土)13:30〜15:30 会 場 愛知文教大学 201教室 〒485-8565 愛知県小牧市大草5969-3 テーマ「通常学級における特別の支援が必要な子どもへの教育支援」 講 師 学び合う学び研究所フェロー 中川 行弘 先生 申 込 学び合う学び研究所ホームページ 行事予定2月・3月予定GOOGLE フォームまたは、ここからhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSebhi7... 第10回 1月セミナーのご案内
2024年1月20日(土) 13:30〜15:30
会 場 愛知文教大学 201教室 〒485-8565 愛知県小牧市大草5969-3 テーマ 「学び合う学びをヒドゥン・カリキュラムの視点で深める」 講 師 学び合う学び研究所フェロー 後藤 孝文先生 申 込 学び合う学び研究所ホームページ 行事予定1月予定GOOGLE フォームまたは、 ここからhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdhxpg... 11月18日(土)13:30より栗木智美先生によるセミナーを実施しました。
11月18日(土) 13:30〜15:30に、403教室において実施しました。
講師に学び合う学び研究所フェロー栗木智美先生をお招きし、「主体的・対話 的で深い学び」の実現に向けての第一歩を 〜学びの作法と教材研究の体験を通して一緒に考えましょう〜 をテーマに行いました。 今日は、市内外の多くの小学校で運動会や学習発表会が実施された午後に、小中の先生方、研究者、学生と多様な立場の方が集いセミナーを行うことができました。 本日のスケジュールは下記の流れです。 第1部 学びの作法 1 体験 2 振り返り ― 休 憩 ― 第2部 教材研究と授業 1 短歌の教材研究 2 授業動画から考える 第1部 学びの作法 1 体験 ●栗木先生のコメント 谷川俊太郎の詩「自己紹介」を読み味わい、それを受けて参加者が考えた自己紹介詩をグループで聴き合いました。 1部では、学びの作法(マナー)について考えました。ルールではありません、作法・マナーです。そのことを考えるために、小学5年生が学ぶ「面積」のジャンプ問題に挑戦しました。√が使えない小学生がどのように考えていくか?かなり難しい課題です。グループで聴き合いますが、考える糸口が見つかりません。 ● 「答えを出そうとして、体験してもらったわけではありません。今のグループで起きていた状況を客観的に見つめてください」といって、学びの様子をチェックする項目が示されました。 〇四人で時間を平等に使えるように配慮しましたか? 〇わからない、教えてと言えましたか? 〇聞かれたら、答えを教えずに一緒に考えられましたか? 〇仲間の考えを尊重し、自分と比べながら聴けましたか? 〇仲間からすすんで考えをきき、学ぼうとしましたか? 〇他の仲間を気遣い、声をかけられましたか? 〇個のペースを大切にしましたか? 〇一つの方法や考えで満足せず、さらに考えようとしましたか? 栗木先生が今まで教室で生徒に示してきた「学びのマナー」の紹介があり、現在、栗木先生が教えてみえる中学校の2年生の二クラスの生徒が自分たちで作り上げた学びのマナーの紹介がりました。 2 振り返り ●栗木先生のコメント □参加者のコメント ここまでの学びをグループで振り返る。数分のリフレクション後に全体で共有しました。 ● 何か分からないことや気づきはありますか? □ 誰一人も落とさないといいますよね。発達障害や支援が必要な子ども、学国にルーツのある子どもがいます。どういう手立てをしたらいいか、栗木先生はどうしていますか? □ 指示をしたらどうするかを感じています。自分のクラスには、なかなかコミュニケーションが取れない発言もできず、よく絵に表現する子どもがいます。ですから、一人の世界に入ってしまう子供です。同じグループの子どもに、どう思うとか、言葉をかけてくれるように促しています。 ● それを聴かれてどうですか? □ ごめんなさい、他ごとを考えていました。(笑い)誰も独りにしないというのは難しく。外国籍を自分たちの仲間として引き受けることは子どもには大変難しい。学びのマナーをクラスで作ったが、やっている先生とそうでない先生がいるが、生徒は結構使い分けている。学校全体で共通するマナーはなかなか実現できないのが現実ですね。 ● それを聴いてどうですか。 □ 生徒は先生ごとに、いろいろ使い分かるというのは、当然だと思いますね。学校全体としてどうあるべきかを考えることは大切にしていきたい。栗木先生のすごさは、子どもたちに話合わせてマナーを作りやっていること、最終的に学ぶのは生徒なのでいいことである。 □ 中学校でやっていると、生徒が作った「嫌なことはどんなこと」がいいなと思いました。小学校ではどんな様子ですか。 □ 小学校でも、子どもたちがうまくやっている。場によって臨機応変ですね。 ● 本校は小中連携をしており、小学校の授業も見せて頂く機会があります。彼らが六年生の時も参観しました。その時の学びが素晴らしく、とてもよい学びの文化を築いていると思いました。よく、中学校と小学校は違うと言われます。でも、私はちょっと違い、彼らが築いてきた素敵な文化は中学校でも引き継ぐことが中学校の責務だと考えます。 入学してきた生徒へは「みんなの六年の時の授業を見せてもらって感動したよ。素晴らしい学びを身に付けてきたね。それはみんなの宝物だよ。」中学校ではさらに伸ばしていこうね。と言いっています。 □ 見せていただいたマナーは、一年間をかけて日々更新していくものですか? ● ルールでないというのはそのことですね。できないこともあるがマナーですから日々できるようになっていく。 ● 最初の質問に戻りますが、支援の必要な子どもには、他の子どもからの支援につないでいます。心配だなと思う子どもには特にしています。しかし、その時々の子どもの様子によります。 □ 一年の最初、授業開きでマナーをつくられるが、栗木先生の最初の言葉かけはどんなことですか。 ● 覚えがない。今年は、最初に何をやるかわかる?と子どもに呼びかけたら、生徒の方からマナーが出てきた。そこで、嫌なことややりたいこと何?と問いかけました。 1年生には、みんなが小学校でやってきた学びあいを教えて。こんなことが嬉しかったよ、とか逆にこういうのは嫌だなと思っていたとか、そこから、この一年の学びのマナーを作っていこうか。と話していたことを思い出します。 ― 休 憩 ― 第2部 教材研究と授業 1 短歌の教材研究 教材とは、教師が教える材だから、これからは、子どもが学ぶために学習材ではないか? 最初に、学習指導要領ではどのように表現されているかを確認し、扱う学習材をいかに研究していくか、単元観には何を書くのかを説明されました。 栗木流の文学教材を図で示しながら話されました。 〇 一個人としての視点(作品への愛情・価値)を見つけるため何度も読む 〇 学習者としての視点(学習者としての戸惑い・躓き・発見)想像してみる 〇 指導者としての視点 指導する方法を考えてみる 参加者二人が音読をしてから、 以上の3視点を使い、与謝野晶子の歌「なにとなく君に待たるるここちして 出でし花野の夕月夜かな」をグループで研究しましょう。 グループ活動(教材研究) 2 授業動画から考える 栗木先生の教材研究を明かさず、いきなり実際の授業動画を視聴し、発話記録をもとに生徒がどのように学びをすすめたかを読み解きました。 ●:栗木先生のコメント □:参加者のコメント ● ご覧になった生徒の姿から感じられたことをグループで共有してください。 いかがですか。 □ 教師の読み方と違う生徒の読みに対して、自分だとなかなか勇気が出ないのですが、他の生徒へ「今の読みに寄添って」と発問できるのはすごいなと感じました。 ● 君が弟との読みが出ることは予想ができていたが、晶子が鉄幹に出会う前の歌なので、読みに戻せば、違う読みが出るだろうという見込みはありました。私は君が鉄幹だろうと思っていました。「君に待たるる」は受身形なのですが、生徒からはなかなか出ませんでしたが、まあいいか。と正しい読みを期待していたわけではなく、あきらめて、生徒に委ねていました。 □ 授業記録の42:40の発言に「君が待っている気がする」がありましたが、そこまで栗木先生が待って見えたことで、教室の空気が変わった。素晴らしさを感じました。 ● この生徒は、担任も気にかけていた生徒で涙腺が厚くなる思いでした。 □ 他の授業でも、何度も読みに戻るということで、新しい気づきが生まれている。人の読みを聴いてもう一度読みに戻すことは意味のあることだと感じ、新しいものが生まれることに感じ入りました。 ● 教材研究したことが生徒の読みから出てこなくてもいいと感じている。生徒がこの歌を旅してくれたのかを大切にしている。毎回の教材研究はこんな感じですと、資料を見せていただくことができました。ある生徒が「外がただのコンクリートのところだったとしても、恋をしている気持ちで外へ出たら、どんな景色でもバラ色だよ」ということを言ってくれ、その時「はぁ」と感動しました。と話され「授業をするたびに、生徒の読みは教師を超えてくれます」と締めくくられました。 参加された方からの振り返りを紹介します。 ◆今日の講座で学んだ中で重要だと思ったことは、教材研究の仕方です。 栗木先生ありがとうございました。国語の教員でもない私ですが、教材研究の仕方はとても参考になりました。素材と生徒と指導の3つをその時の生徒に合わせて組み立てること、これは指導案を作るときは、記述するので意識しますが、指導案を作らなくても意識することだと改めて思いました。その中に生徒が入ってくるからこそ、同じ単元でも授業の仕方は変わって当たり前だと思いました。どのような生徒を育てたいかを意識し、また、それをマナーという形で生徒と共有することで生徒とともに授業を作り上げることができると思いました。 ◆今日の講座で学んだ中で重要だと思ったことは、学びのマナーは、子どもたち自身でつくりあげることが最も大切なことだとあらためて感じました。 詩を何度も読ませることで、子どもたちが色々なことに気づいていき、共有しながら詩を味わっていけることがよくわかりました。また、自分の授業では何度も読ませたり、話し合わせたりするなど、こちらがさせてしまっている場面が多いような気がしたので、子どもたちが主体的に教材や仲間と対話できる授業を考えていきたいと思いました。 |
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