最新更新日:2024/09/26
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2024年度のセミナーを募集しております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。2024年10月のセミナーの申し込みができます。右「行事予定」のバナーからGoogleフォームで申し込みをお願いします。

4月15日(土)13:30より第1回 継続講座1−1を実施しました。

 4月15日(土)13:30〜15:30に、第1回の継続講座1−1を愛知文教大学 共同研究室において実施しました。講師には、学び合う学び研究所フェロー 木村 芳博先生をお招きし、<授業づくりの“土台”とは?>をテーマに行いました。

 セミナーは以下の流れで進みました。
1⃣ 授業づくりの原点を探る
2⃣ 学びあう学びの授業の基本姿勢
3⃣ 授業づくりのキーワード
  ― 休 憩 ―
4⃣ 授業ビデオから学ぶ
5⃣ 授業づくりで心しておきたいこと

1.はじめに
参加者の自己紹介
ウォーミングアップ〜詩歌の待ち伏せ(北村 薫著より)3才と小学4年の子どもが書いた詩を読み味わいながら、柔らかな雰囲気づくりをしました。

2.授業づくりの原点・学び合う学びの基本姿勢から考える
□実践研究者、名人の言葉から
斎藤喜博、大村はま、有田和正の三名の実践研究者の言葉が紹介され、近くの方と聴き合いをしました。三者に共通する言葉として、“引き出す”というキーワードが浮かび上がってきました。
□「教師花伝書」佐藤 学著から、学び合う学びを考える
著書の中から、仲間と協同的に学び合う、子供を中心に据えるための記述を読みながら、“聴き取る”というキーワードが浮かび上がってきました。
更に、聴き方の三つの関係を認識することから、“つなげる”というキーワードが確認されました。
□授業づくりのキーワード
 子どもの発言・思考・呟きを“引き出す”“聴き取る”“つなげる”の大切さを確認しました。

― 休 憩 ―

□ビデオを見て、どんなことを感じたのか、近くの方と交流
 〇小2年道徳「うまれるということ」資料:ぞうさんの歌(まどみちお)、いのちのまつり(絵本)
 〇中2道徳「国境なき医師団・貫戸朋子」
□小2の授業についてペアで聴き合った後に、全員から1点ずつの考えを聴き合う。
・自分も、同じような授業をしたが、資料の絵本はすばらしい。
・黄色い服を着た子どもが気になり見ていたが、授業の後半で発言の機会があり、授業者には、この子への特別な思いがあったように感じられた。
・木村先生が、つなぐをキーワードに示された。授業記録からハルさんの発言から、授業者がつながるを取り上げている。ここが教師の出場になっていたなと感じた。
・つながるをキーワードにしているが、子どもたちが親子関係のつながりが持てていない子どもがいると、配慮が必要になる感じた。
・子どもの多様な発言があった。さらに、教師が子どもの発言を否定しない。コメントもしていないことで、子ども同士の考えがつながっていくことになると学ぶことができた。
□中2の授業についてペアで聴き合った後に、全員から1点ずつの考えを聴き合う。
・高校では道徳はやらないが、正解のない価値を考えていくことが面白い。
・サワさんの発言が、切りたいと思う。から、行動では切れない。に変容している。これは、授業者からの助からないとは決まっていないんだよとの、揺さぶり発問から生まれたことであり、生徒が価値に迫っていくための大切なポイントになっていた。
・授業者の発言に重みがある。授業者の「助からないとは決まっていないよ」という言葉が重いなと感じた。
・自分でも同じ教材で授業をしましたが、貫戸さんの置かれている場所や状況を掘り下げると、いっそう意見が出てくるのではないか。
・指一本で切るんだよという具体的な行動として考えさせる臨場感がすごいなと思った。生徒からは、どちらの判断をしたとしても震えますね。という発言が本音として出されている。
・板書が気にかかった。この授業者は、発言をつないだり指示をあたえたりするだけではなく、板書により問題の葛藤を構造化していることで、子どもたちを考えるように追い込んでいるように感じた。
〇木村先生からは、板書は学びの道標だとの指摘が出されました。教師が悩みながら、つなげながら、いろいろな場面で引き出す工夫をしていると感じていると語られました。

3.授業づくりの土台として教師の指導・対応
□学びを深めるために、以下のような指導・対応について確認されました。
子どもへの基礎指導   三つの視点  教師の基本対応
 表出行動       引き出す   把握分析
 傾聴姿勢       聴き取る   周辺視聴
 同異思考       つなげる   返戻発話

□授業づくりで“心しておきたいこと”
 “〜してもいいですか”“〜します”などの「公的話法」を基本としたい。

□次回は、5月20日に“授業づくりの道標とは?”の予告をされて終了しました。
 
参加された方からの振り返りを紹介します。
◆今日のセミナーで学習した中で重要だと思ったことは、先生が生徒の間をつなぐことの大切さで、これは橋をつくることだと思いました。
小学校2年生の授業と中学生2年生の授業を通して生徒に指導するときに3つポイント「引き出す」「聴き取る」「つなげる」をよく理解して、今後もそれを授業実習の中に行きたいです。
◆今日のセミナーで学習した中で重要だと思ったことは、「引き出す」「聴きとる」「つなげる」です。
新年度の忙しい時期だからかもしれないが、初任者のみなさんが参加できなかったことが残念でならない(ただし、大学生が2名参加してくれたことは素晴らしいと思った)。それぐらい、年度初めに学びたい内容であったと思う。
講師の木村先生が、「引き出す」「聴きとる」「つなげる」の3点に絞って授業づくりの土台を語られたことは、大変分かりやすく納得のいくものだった。この視点で授業ビデオを見てみると、教師が子どもの言葉に基づき授業をデザインしている様子が見えてくる。今回見せていただいたビデオに登場した2名の先生方は、どちらも「聴きとる」力が素晴らしかった。たった1度きりの授業だからこそ、子どもの言葉を丁寧に聴きとることの難しさと面白さがあると思う。そこに気づかせていた木村先生に改めて感謝したいと思う。ありがとうございました。

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継続講座・セミナー参加の皆様へ スクールバスのご案内です。

<スクールバス利用のお知らせ>
 公共交通機関をご利用の方に、スクールバス(JR高蔵寺駅発13:00一便のみ)を準備しました。乗り場案内も添付いたします。ご利用ください。
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第2回 5月セミナーのご案内

2023年5月27日(土)13:30〜15:30
会 場  愛知文教大学 ABUラウンジ  
〒485-8565 愛知県小牧市大草5969-3
テーマ 全員が主体的に学びに向かう学校づくり・授業づくり
講 師   学び合う学び研究所フェロー 倉知 雪春先生
実践発表者 みよし市立三好丘中学校   佐々 祐資先生
申 込 学び合う学び研究所ホームページ 行事予定           5月予定GOOGLE フォームよりお願いします。

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第1回 継続講座1を開催します。

 2023年4月15日(土)13:30〜15:30に第1回 継続講座1前半を開催します。
会 場  愛知文教大学 ABUラウンジ  
〒485-8565 愛知県小牧市大草5969-3
テーマ 授業づくりの”土台”とは?
講 師 学び合う学び研究所フェロー 木村 芳博 先生
申 込 学び合う学び研究所ホームページ 行事予定4月予定GOOGLEフォームよりお願いします。
 尚、5/20(土)は2回目の(授業づくりの”道標”とは?)を予定しています。
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2023年度 4月セミナーのご案内

2023年4月22日(土)13:30〜15:30に第1回セミナーを開催します。
会 場  愛知文教大学 ABUラウンジ  
〒485-8565 愛知県小牧市大草5969-3
テーマ 「子どもの学びをどうとらえるか?〜授業記録による授業分析の方法〜」
講 師 名古屋大学大学院 教授 柴田 好章 先生
申 込 学び合う学び研究所ホームページ 行事予定4月予定GOOGLE フォームよりお願いします。
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2023年度セミナーへのご参加をお待ちしております。

2023年度学び合う学び研究所セミナーを下記のとおり計画しております。

小・中・高・大学みんなで共に学びましょう。
 ● 毎月土曜日に月例セミナーを13:30〜15:30に実施します。
 ● 2023年度より、継続講座1⃣〜4⃣を新設しました。
  同じテーマで、複数回継続し、じっくり学び合います。
 会場:愛知文教大学の教室を使用します。

 ◆詳しくは、配布文章をご覧ください。

<参加申し込み>
 学び合う学び研究所ホームページ: 行事予定 Googleフォームから申し込みが可能になります。

■ 後 援 ■
愛知県教育委員会・名古屋市教育委員会・小牧市教育委員会・春日井市教育委員会・岩倉市教育委員会・犬山市教育委員会・豊明市教育委員会・北名古屋市教育委員会・ 豊山町教育委員会・清須市教育委員会・江南市教育委員会・みよし市教育委員会
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愛知文教大学 学び合う学び研究所
〒485-0802
住所:小牧市大草5969-3
TEL:0568-68-6161