最新更新日:2024/12/19 | |
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第1回 継続講座1を開催します。
2023年4月15日(土)13:30〜15:30に第1回 継続講座1前半を開催します。
会 場 愛知文教大学 ABUラウンジ 〒485-8565 愛知県小牧市大草5969-3 テーマ 授業づくりの”土台”とは? 講 師 学び合う学び研究所フェロー 木村 芳博 先生 申 込 学び合う学び研究所ホームページ 行事予定4月予定GOOGLEフォームよりお願いします。 尚、5/20(土)は2回目の(授業づくりの”道標”とは?)を予定しています。 2023年度 4月セミナーのご案内
2023年4月22日(土)13:30〜15:30に第1回セミナーを開催します。
会 場 愛知文教大学 ABUラウンジ 〒485-8565 愛知県小牧市大草5969-3 テーマ 「子どもの学びをどうとらえるか?〜授業記録による授業分析の方法〜」 講 師 名古屋大学大学院 教授 柴田 好章 先生 申 込 学び合う学び研究所ホームページ 行事予定4月予定GOOGLE フォームよりお願いします。 3月11日(土)13:30より第12回セミナーを実施しました。
3月11日(土)13:30〜15:30に第12回セミナーを愛知文教大学 ABUラウンジにおいて実施しました。講師は、学び合う学び研究所 所長の中島淑子です。「わかることの意味を考える」をテーマとして、小学校1年生が算数科で学習するアナログ時計の読み取り方について、お話をさせていただき、自分自身を学ぶことができました。
今回の報告は、講師である中島淑子自身が書かせていただきます。 ○セミナーの流れ ⒈「いろはに」算数による操作活動 ⒉アナログ時計の読み取りに対するイギリスや、日本での状況 ⒊「アナログ時計の指導は、必要だろうか」をテーマとして話し合う ⒋測定することの歴史や、測定することの意味を考える ⒌「時計の指導」の小学校1年生の教科書を見て気がついたことを話し合う ⒍「時計の指導」に関する、中島の今までの研究成果と、指導の方法を知る。 ⒎「時計の指導」に対する、より良い指導法について話し合う。 ○セミナーの活動 ⒈「いろはに」算数による操作活動 小学校1年生の子どもたちがどのようにして数を認識し、計算できるようになるかを体験します。算用数字ではなく、1を「い」、2を「ろ」、3を「へ」として置き換えて計算を行います。低学年の子どもたちが、どのように概念的な理解をしていくかについて、理解していただきたいと考えました。 ⒉アナログ時計の読み取りに対するイギリスや、日本での状況 アナログ時計が読めないことから、教室の時計をデジタルに変えようとするイギリスや、時計が読めないことから劣等感を抱いている成人や子どもたちの姿を紹介しました。 ⒊「アナログ時計の指導は、必要だろうか」をテーマとして話し合う 小学校1年生の指導者にとっても、時計の学習は指導の難しい内容です。デジタル時計もあるのですから、学校で指導する必要はあるかを考えていただきました。その結果、1時間後や、後何分か残っているかを考えるのが容易なことから、アナログ時計の指導は必要だというみなさんの意見でした。 しかし、アナログ時計の読み取りのできない人が、劣等感を抱いたまま生活しなければならないような学習は、必要なのだろうかと考えます。 私が、小学校1年生の担任だったとき、年間4時間の指導時間で、アナログ時計を理解させることは無理だと感じていました。しばらくすると、保護者の方の努力により読めるようになってきます。指導法のどこが不十分なのかも分からないままに、退職し、大学院にて研究を始めました。 ⒋測定することの歴史や、測定することの意味を考える 時計はなぜ右回りかについてお聞きしたところは、日時計との答えがありました。また、太陽が真南になるときだけ1年中変わらないことから、時計の12時が始まりの0を表していると考えます。 さまざまな測定の器具は人々の創意工夫により作られてきた歴史があります。創意工夫の一つの結論が、アナログ時計だと思います。砂時計、日時計、水時計等を工夫してきた人類の歴史を、指導の中で子どもたちがたどることにより、アナログ時計の指導法が見つかるのではないかと考えています。 ⒌「時計の指導」の小学校1年生の教科書を見て気がついたことを話し合う 教科書を見て、ある先生から、短針と長針が一緒に回っているから、混乱するのではないか。また、短針だけでも、○時半といった言い方は、わかるのではないかという意見が出ました。中島は、100円均一で購入した掛け時計の不必要な針をペンチで切り取り、長針だけの時計、短針だけの時計、秒針だけの時計を作り、それぞれの針の動きを見せる方法を、学校での指導に使用したことがあります。そこで、12までしか学習していない1年生の9月には、長針を見せずに、短針だけの時計を用いて指導すればいいのではと考えています。同じ考えをお聞きしてうれしく思いました。 ⒍「時計の指導」に関する、中島の今までの研究成果と、指導の方法を知る。 ほとんど研究されたことがなく、未知の分野である時計の指導法の開発を行ってきました。さまざまな教具を作りながら、子どもたちの誤答の原因を探ってきました。 その中で、日時計と時計との関係について話をさせていただきました。ある先生から、太陽の動きと時間とが連動して示されているソフトがあるとのお話を伺いました。 時計の学習は、読み取りの学習に終始して、アウトプットの少ない学習です。例えば、グループごとに時計の学習のソフトを使って、遠足での活動のスケジュールを作らせるのはどうでしょうか。「1時10分から2時分までグループで遊び」と入れると、時計にそれぞれの時間が表示され、50分間という表示が出れば、時刻と時間の理解が容易です。 ⒎「時計の指導」に対する、より良い指導法について話し合う 1本の半径に切り込みのある2枚の円形の厚紙を重ねて、1時間ごとに短針が動く様子を表す教具を作成しました。教室で何度も使用してきた教具です。ある先生から、上に重ねる円形の厚紙は、半透明にするか、小さい円形にするとわかりやすくなるというアドバイスを受けました。ご指摘のとおり、時計の数字が見やすくなりますので、改良を重ねたいと思います。 ○講師の振り返り 今まで、長さ、面積、体積に関しては、さまざまな場面での発表を経験してきましたが、時計の指導に関する内容での発表は初めてでした。説明不足であった内容もあり、反省しています。次回から、反省を生かしていきたいと思います。 大学院に入った16年前から、小学校の学級での授業を通して、実践を行ってきました。担任の先生のアドバイスを受けながら、改良を重ねて様々な教材を作ってきました。今回のセミナーでは、多くのご意見をいただきましたので、今後の教材開発に生かしたいと思います。講師である私が、「学び合う学び」をさせていただきました。ありがとうございました。 〇参加された方からの振り返りを紹介します。 ◆今日のセミナーで重要だと思ったことは、時計の学習を通しての子どもの認知です。 時計の指導を通して、子どものわからなさの根幹を探る指導法について、様々な観点から紹介していただけた、とても勉強になりました。一つのテーマでとことん追求することの大切さも実感できました。工夫された教具は、とても価値のある物だと思います。ぜひ、多くの学校へ紹介していただけると、困っておられる先生方の支援になると思います。 ◆時間の流れ(量的な捉え)と時刻の違い。そこを区別して教えなければ、時間という概念が獲得できない。 それを現場では、時刻を通して時間を教えようとする傾向がある。自分がどうやって時間という概念を獲得したのかは、おぼえてはいないが、こうやって問い直してみると、人間は複雑な思考をすることができる存在だということをあらためて知らされる気がする。 楽しい時間でした。ありがとうございました。 2023年度セミナー予定が決まりました。
2023年度学び合う学び研究所セミナーの予定が決まりました。
小・中・高・大学みんなで共に学びましょう。 ● 毎月土曜日に月例セミナーを13:30〜15:30に実施します。 ● 2023年度より、継続講座1⃣〜4⃣を新設しました。 同じテーマで、複数回継続し、じっくり学び合います。 会場:愛知文教大学の教室を使用します。 ◆詳しくは、配布文章をご覧ください。 <参加申し込み> 学び合う学び研究所ホームページ: 行事予定 Googleフォームから。 4月から、申し込みが可能になります。 ■ 後 援 ■ 愛知県教育委員会・名古屋市教育委員会・小牧市教育委員会・春日井市教育委員会・岩倉市教育委員会・犬山市教育委員会・豊明市教育委員会・北名古屋市教育委員会・ 豊山町教育委員会・清須市教育委員会・江南市教育委員会・みよし市教育委員会 2月18日(土)13:30より第11回セミナーを実施しました。
2月18日(土)13:30〜15:30に第11回セミナーを愛知文教大学 ABUラウンジにおいて実施しました。講師には、東海学園大学教授 水野 正朗先生をお招きし「対話による深い学びの実現」をテーマに行いました。
水野先生より挨拶をいただきセミナーは以下の流れで進みました。 1.参加者自己紹介(アイスブレイキング) 2.問題の背景 3.深い学びとは何かを問い直そう 4.深い学びを導き出す工夫 <休憩> 5.演習その1 6.「師問児答」から「児問児答」へ 7.集団思考の3つのプロセス 8.クロージング 1.グループによる自己紹介 2.問題の背景 アンケート“勉強は好きですか?”の結果より、なんと、好きな学生が0% アンケート“学ぶことは好きですか?”の結果より、60%以上が好き アンケート“学習意欲損失要因”の確認 □グループワークをしても皆同じような意見で発展的な内容にまで行き着かない。 □たまのグループワークも、討論みたいなことはなかった。 □学校では形ばかりのグループワークばかり。 □議論することを楽しめるような授業作りができたらいい。 □社会に出たときに必要となる資質や能力を養う機会となる時間を、何となく行う時間にしてはならない。 □落ちこぼれ・浮きこぼれ・学びからの逃走がどうして生じてしまうのか? □対話の重要性 (柳沢幸雄:対話の重要性)と(池上彰:なぜ今思考力が必要なのか)の中から、短文の紹介があり、グループによる聴き合いを実施 3.深い学びとは何かを問い直そう 深い学びとは何かを問い直そうという機運は、盛り上がっているでしょうか?「いる」「いない」について、グループで聴き合いました。 □そもそも(深い学び)とは何でしょうか? □どうすれば(深い学び)になるでしょうか? 水野先生が、今話題のChatGPTで(深い学び)を検索した結果から、3つの回答が紹介され、改めて深い学びについて考えてみました。 4.深い学びを導き出す工夫を 北尾倫彦2020(深い学びの科学)より どんな対策を使うと(精緻化:学び方の方略)を進めることができるのか?を問いに、個人で考えた後に、グループで考えを共有しました。 その後、北尾先生が提唱されている(精緻化:学びの方略)についての説明を受けました。 “主体性を支えるものは”“メタ認知”とは何? “他律内発的動機つけ”を問いに、グループで聴き合う。 “学習困難の支援には”どんな工夫があるか? 知識の考え方として(死んだ知識)(系統化された知識構造)アハ体験による(生きた知識:網の目構造)を生み出すについて考えました。 グループ活動の中で、知識の意味についての対話することにより、新しい知識を生み出す学びになってゆく。 <休憩 10分> 5.前半の講義を受けて、演習 高等学校国語科教材<羅生門>を読む あらすじの確認 → 下人の男が老婆の服を剥ぎ取り、蹴飛ばし夜の底へ駆け下りていく場面についてグループで聴き合いました。 会場全体では、直喩としての(松の木片のように勢いよく燃え上がり)について、各グループでだされた解釈を聴き合いました。 下人が悪を憎む気持ちが、燃え盛る松明の勢いで表現されている。そして、わずかな時間で炎は衰えたように悪を憎む心は消え、下人は生きるために悪を選んでいく。こうした場面の解釈に、多様性が生まれ、生徒たちが、深く学んでいくことになる。今回の全体共有においても、同様の体験をすることができました。この体験から“精緻化”とはどういうことかについて学ぶ機会となりました。 6.クロージング 全国学習状況調査の考察の中には、(自分たちで課題を立てその解決に取り組みグループなどで話し合いながら整理し発表するなどの学習活動)に取り組んだと答えた子どもは、そうでない子どもたちよりも学力が向上しているという結果がグラフにより示された。この結果は現行の学習指導要領に大きな影響を与えている。 また、斎藤喜博の“ねりあげ授業”に見られる文化的スクリプトにも、個人の課題からはじまり全員で課題をつくり、学びを焦点化し知識をつなげる学びになっていた。 だから、(師問児答)から(児問児答)へ向けていく必要があり、集団思考の3つのプロセス(知る わかる)(つながる)(深まる)を活用して、授業デザインに落とし込む実践や形成的評価シートの紹介を受けてセミナーを閉じました。 参加された方からの振り返りを紹介します。 ◆今日のセミナーで学習した中で重要だと思ったことは、精緻化です。 主体的な学び、対話による学びは、現場でも盛んに取り上げられ、研修も行われていますが、深い学びについては可視化が難しく、あまり追究されていないのが現状だと思います。深い学びに向かうためのキーワードとして、本日は“精緻化”という言葉を学びました。様々な知識が網目状につながり、より詳しく理解されていく過程で、認知的に深い学びにつながっていくと理解しました。また、“他律内発的動機づけ”も興味深い言葉でした。新しい知見に触れることで、深い学びに近づけるような気がしてきました。有意義な時間をありがとうございました。 ◆今日のセミナーで学習した中で重要だと思ったことは、深い学びです。 本日はありがとうございました。 深い学びとは何かが未だに難しく、どうしていけばいいのかわからないことが多いのですが、今日のセミナーで、対話の重要性、思考力との接続、精緻化について学ぶことができました。今まで感覚的に行っていたことを、理論的に説明していただけたような気がします。先生方との話し合いを通して自分の考えを深めることができました。今日教えていただいたことを今後は意識的・意図的に授業などに生かしていきたいと思いました。ありがとうございました。 |
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