最新更新日:2024/12/19 | |
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第2回学び合う学び研究所 フェロー会議を実施しました出 席 者 : 中島淑子所長、永井勝彦事務長、 シニアフェロー:副島 孝、柴田好章(欠席) フ ェ ロ ー : 倉知雪春、後藤孝文、神戸和敏、木村芳博、林 文通、中川行弘、松村美奈、竹中 烈 、内田吉哉、 (栗木智美:公務のため欠席) 1⃣ 委嘱状交付 2⃣ シニアフェロー講演会 講師:副島 孝先生 テーマ「アンラーニングとリーダーシップ、おまけで練り上げ」 3⃣ 議 事 学び合う学び研究所 活動基本方針について意見交換を行いました。 フェロー紹介
所長・事務長
フェロー紹介
シニアフェロー
フェロー紹介
フェロー
フェロー紹介
フェロー
フェロー紹介
フェロー
フェロー紹介
フェロー
第4回セミナー 中 止 のお知らせ
7月23日(土) 13:30〜15:30に予定をしておりました
第4回セミナー 「子どもの学びをどうとらえるか?〜授業記録による授業分析の方法〜」 につきまして、 講師の先生のご都合により中止とさせていただきます。 参加申し込みいただきました多数の方々、楽しみにしてみえたことと存じますが、 残念ながら中止の判断をいたしました。 次回、以降のセミナーへのご参加をお待ちしております。 6月25日(土)13:30より第4回セミナーを実施しました。
第3回セミナー(6月25日(土) 13:30〜15:30)を愛知文教大学201教室において、学び合う学び研究所フェロー 竹中 烈先生により「不登校児童生徒の学びをどう保障するか〜学校外の学びの場の現状をふまえながら〜」をテーマとして実施しました。
「20年ほど前、フリースクールのスタッフとして、不登校の子どもたちやその保護者と接しながら、『こういった子どもたちが生きづらさを抱えずに学んでいくためのあり方とは何だろう』ということを考えたことが研究(教育社会学)に進むきっかけでした。」との自己紹介からセミナーがはじまりました。 今回のセミナーには、大学生からさまざまな地域、校種の先生方や教員以外の方が22名集い学び合う場になりました。 〇 本日のセミナー内容の提示 1⃣ 不登校の現状 2⃣ 広がる不登校支援の現状やその思想的背景 3⃣ 不登校支援をめぐる制度的課題 4⃣ 公設民営による教育支援センターの先進事例(ZOOMでの対話を通して) 1.不登校の現状 不登校の背景にあるものは? 不登校の定義と実態の乖離 不登校の現状(不登校児童生徒数の推移、不登校の要因) 不登校の要因に関するNHKと文科省調査の比較 未来地図による保護者調査 令和2年度不登校児童生徒の実態調査 ●グループでのシェア「不登校の現状(要因)について、皆さんが持っておられる実感などと照らし合わせながら意見や感想をシェアしてください」 各グループでは、普段交流のない参加者が普段から持っている感想と本日の学びが交流されていきました。 2.広がる不登校支援の現状やその思想的背景 (1)特例校制度について 事例:岐阜市立草潤中学校の学校概要 選択できる日課表・学校環境とその名称(校長室=マネジメントオフィスなど) (2)教育支援センター(適応指導教室) (3)フリースクール 現状、NPO全国ネットワーク、フリースクールの実態 大分教育委員会の作成した支援ガイド デモクラティックスクールの思想 神戸自由学院の紹介・NPO法人越谷らるご「りんごの木」 NPO法人フリースクールクレイン・ハーバー 非営利型民間施設の特徴と課題 東京シューレの採用ガイドライン 民間施設についてのガイドライン(試案)抜粋 令和元年10月25日 「学び」をどう捉えるか・・・学習内容の問題 ●グループでのシェア「『学び』の多様性の現状と標準化への流れについてお話をしました。ここまでの意見や感想をシェアしてください」 各グループでは、不登校支援の多様な広がりについて、驚きと可能性を語り合う場になりました。 3.不登校支援をめぐる制度的課題<時間の関係で各自が資料を事後確認> 4.公設民営による教育支援センターの先進事例:Zoomでの対話を通して NPO法人カタリバ・雲南市教育支援センターおんせんキャンパス 所長代理 池田 隆史先生 との オンライン対話 雲南市教育支援センターの概要 事業目的 1⃣児童生徒の社会的自立 2⃣雲南市の教育環境の発展 事業運営の基本的な考え方 おんせんキャンパスの特徴1⃣ 教育委員会のバックアップがあり諸機関との連携がスムーズ おんせんキャンパスの特徴2⃣ スタッフに多様性がある。その強みからプログラム開発 おんせんキャンパスの特徴3⃣ NPOのネットワークや柔軟性、スピードを生かした活動 上記の3点が、公設民営での教育支援センターでの利点になっている。 ●グループでのシェア「池田先生の実践報告を聴き、ここまでのセミナー内容も含め、意見や感想をシェアしてください」各グループでは、不登校支援の多様で具体的な場面のお話を聴くことができ、活発な学び合いが生まれていました。 ●「それでは、池田先生との対話をします。どなたからでも質問や意見をお願いします。」 【質問1】小学校勤務の先生から、自分の教室での不登校の子どもについて、保護者とのかかわりや対応で苦慮している現状に対してアドバイスが欲しい。➡ <応答>非常に難しいですね。どの保護者も「困り感」を抱えているが、世間体を気にして、なかなか本音が言えない保護者が多い。われわれは、地域や家庭で孤立している保護者とどのように関係性を築いてくかという点に配慮している。 【質問2】中学校勤務の先生から、おんせんキャンパスと学校を併用して利用している子どもたちが、周りの目を気にすることはないのか。また、施設としては、最終的に子どもたちにどうなってほしいと願っているのか。 ➡ <応答>通ってくる子どもたちの様子を見ていると、周りの目を気にしている子どもたちはいない。むしろ、気にしているのは大人ですね。二つ目の質問の、最終的に、「子どもたちを学校に戻す」ということには、あまりこだわっていない。一人ひとりの子どもによって対応のグラデーションがある。このキャンパスでやりたいことを伸ばしたり、いろんな機関が連携したりして、新しい道を拓いてやりたい。 【質問3】行政機関の経験のある先生から、人口3万8千人の小さな町で、市外の民間施設が委託を受けてうまく進めてみえるのは、大変に珍しい。他の行政ではうまくいかない事例が多くある。教育支援センターを民間委託するという発想がなかったので、今日は大変面白い内容でした。 ➡ <応答>参考になるか分かりませんが、今回の委託には二つの文脈があります。一つは、キャリア教育(探究的な学び、土曜の社会教育プログラム)です。二つ目は、不登校支援の文脈です。もともと、雲南市は社会教育、ふるさと教育を大切にしており、街づくりプログラムの一貫として、カタリバがスタートしました。つまり、教育予算だけでなく、地方創生の関係でも予算があり、国の予算も含め、町ぐるみの事業になっています。 以上、短い時間でしたが、大変に学びの多い交流になりました。 参加された方からの振り返りを紹介します。 ◆今日のセミナーで学んだ中で重要だと思ったことは「島根県雲南市のNPOと組んだ実践」です。不登校問題を正面から語り合う機会は、あるようでない。この問題は、各人の教育観、学校観、子ども観とも関わるので難しい問題である。個別の問題ばかりが取り上げられる傾向が強い。それだけに、雲南市での取組みも含めて、もう少し大きな観点から考え合う貴重な機会となった。 ◆今日のセミナーで学んだ中で重要だと思ったことは「不登校生徒との接し方」です。 不登校生徒の対応は本当に人それぞれで違う対応を求められます。その1人1人にどう向き合えばいいのか、いつも悩んでいます。今日のセミナーを聞いて、学校復帰ではなく社会的自立のためにどうすればよいか、どのような機関があるのか、そしてその機関とどのように連携をとればいいのかを知ることが大切だと思いました。その子その子の現状段階を把握し、親との連携することで、今どのような支援が必要なのか考えていきたいと思いました。本校にも別室登校用の部屋がありますが、基本自習の体制になっています。市内には適応指導教室もあるので、そこがどのようなアプローチをしているのか、教えていただこうと思います。そして、それを学校にいる別室登校の生徒にも生かせることがあれば、同じ方向を向いて支援ができると思いました。 学び合う学び研究所 第4回セミナーのご案内
学び合う学び研究所 第4回セミナーを7月23日(土) 13:30〜15:30に開催します。
会場:愛知文教大学 ABUラウンジ テーマ:子どもの学びをどうとらえるか?〜授業記録による授業分析の方法〜 講 師:名古屋大学大学院 柴田 好章 先生 申 込:学び合う学び研究所ホームページ 行事予定 7月予定GOOGLE フォームより <セミナー内容> 授業とは、教材を介した子ども同士の学び合いであり、授業研究とは、子どもの学びの姿を介した教員同士の学び合いです。端的に言えば、授業研究とは子ども理解の機会です。実践の省察(リフクレション)と教員同士の協働(コラボレーション)による授業研究(=教師の学び)の質を高めるために、本セミナーでは授業記録による授業分析の方法について学びます。教師の意思決定の基盤となる洞察力を高めるための方法や、校内研究(研修・OJT)を活性化するための方法について、一緒に考えていきましょう。 <スクールバス利用のお知らせ> 公共交通機関をご利用の方に、スクールバス(JR高蔵寺駅発13:00一便のみ)を準備しました。乗り場案内も添付いたします。ご利用ください。 5月21日(土)13:30より、第2回セミナーを実施しました。
第2回セミナー(5月21日(土) 13:30〜15:30)を、ABUラウンジをにおいて、春日井市立高森台中学校長 水谷 年孝先生を講師にお迎えして「1人1台クラウド環境を活用した学び − 春日井市での実践から −」をテーマとして実施しました。
今回のセミナーには、33名の参加者がありました。その中には、県外から参加された方がみえ、大学生からさまざまな年齢や経験年数、校種の先生方が集い学び合う場になりました。 1.「今、学校では、教室では何が起きているのか」<動画視聴> 水谷先生からの自己紹介をうけて動画を視聴しました。 「小学6年生の担任の先生が、出勤後、職員室において、まず端末を開き、一日の授業の内容を見直し、子どもたちに送信しています。教室へ移動すると、登校した子どもたちは朝の活動を始めています。先生からの指示はなく、子どもたちは、持ち帰っていた一人一台のクロームブック端末を開き、Googleクラスルームを見ます。それぞれが今日の学習の確認であったり、どんな活動をするかを確認したり、入力をしたりして過ごしています。」 途中で止められた動画について、「この動画はYouTubeで公開されている」「2年前の様子であり、春日井市にはこんな小学校もあります。」と付け加えられました。続いて、中学校の授業では、「タブレットをグループで見合い、意見交流をしている」場面や、別の授業では「生徒が自由に立ち歩いている。自分のタブレットをもって、同じような仮説を立てた生徒と意見交流をしている。その横では、一人で考えている生徒がいる」といった場面が紹介されました。 この動画は、360度カメラで撮影された授業動画で、授業後には、好きな方向・場面をリフレクションできることをコメントされ、セミナーが始まりました。 2.本日のセミナー内容の提示 1⃣ 春日井市での教育の情報化の歩み 2⃣ GIGAスクール構想の重要性 3⃣ GIGA環境活用の日常の授業から 4⃣ クラウド活用による校務の情報化の事例 本セミナーの内容提示があり、水谷先生から、非常にわかりやすい講演が続きました。約30分程度の講演を受けて、グループワークを入れ、学んだことを共有する形で研修が進んでいきました。 1⃣ 春日井市での教育の情報化の歩み 〇12年前からのICT環境整備状況 〇1999年スタート 校務の情報化 〇10年前から授業でのICT活用 〇出川小・高森台中の校内研究会の公開 〇市内教務主任、少経験者の研修(模擬授業について協議) 2⃣ GIGAスクール構想の重要性 〇学びのためのICT活用へ 〇現行指導要領の学びのための基盤 〇クラウド活用で従来からのPC利用より質が一段と高い活用へ 〇教育データの利活用のために 3⃣ GIGA環境活用の日常の授業から 〇今年の10月に、JAET全国大会を春日井市で開催し、市内6校が中心となり授業を公開し、進めている。 〇中学校 社会授業の例 情報収集→整理→まとめ・表現 ●ここまでの、講演からの学びの共有 「どんなことを学びましたか?」グループで学び合いましょう。(7つの四人グループにおいて感想・疑問・学びの共有) ●グループでの学びを二人の参加者から発表がありました。 〇小学6年 国語の授業例(物語のヤマ場を見つける) 授業の進め方は、事前に教師からGoogleクラスルームによって送られている。子どもたちはこれからどのように学ぶのかを話し合っています。示されている授業の流れ「ゴール、情報の収集、整理・分析、まとめ・表現」の空欄について話し合い、自分たちで書き込み、活動していく。決めるのは子どもたち。 〇中学2年 社会(地理:なぜ日本は和食の食材が豊富なのか、自然環境の面から考えよう)情報収集→整理→まとめ・表現 この授業では、仮説の証明をプレゼンにまとめ、友だちと意見交換している様子 〇端末・クラウド活用による授業の変化について ・活用する手段の選択肢の多様化 ・児童生徒の活用時間、扱うデータ量、コミュニケションの増加 ・アウトプットの量・質の向上 ・「教える授業」→「学ぶ授業」への変化 ポイント=情報活用能力の育成 具体例として、美術や家庭科の授業では、技法を動画により撮影し、自由に見られる使い方が紹介された。 ●ここまでの、講演からの学びの共有 「どんなことを学びましたか?」グループで学び合いましょう。(7つの四人グループにおいて感想・疑問・学びの共有) ●グループでの学びを二人の参加者から発表がありました。どこから情報を得るのか?学びの骨格を子どもたちに任せることで、学びが子ども自身のものになっている。 10分の休憩<情報交換> 〇Googleフォームに問題の工夫、ジャムボードの問題、振り返りシートの活用、生徒が考える「一人一台クロームブックを活用する授業のよさはこれだ」の紹介 〇研修・実践の共有 4⃣ クラウド活用による校務の情報化の事例 〇情報共有・意見交換 休校中の意見集約、オンライン研修 〇連絡・情報共有 〇資料共有 職員会議の議題・資料 校内研修資料の共有 〇調査・アンケート 〇その他・行政との情報共有 5⃣ まとめ GIGA環境活用の実践、順調に進んでいるのは 〇まず、日常業務で活用して、教師が便利さを体験する 〇体験から授業活用イメージをつかむ 〇無理せず、日常の授業でスモールステップで着実に 6⃣ 研究開発学校 4年間のスタート 〇出川小・高森台中「情報の時間」の創設について 〇StuDX Style による事例発信 〇JAET全国大開催 10月28-29日 愛知県・春日井市大会の紹介 ●ここまでの、講演からの学びの共有 「どんなことを学びましたか?」グループで学び合いましょう。(7つの四人グループにおいて感想・疑問・学びの共有) ●グループでの学びを参加者から「教務主任の研修・協議が大きなスタートになったと感じている。」との発表がありました。 2時間があっという間に過ぎていきました。学校が組織的に取り組んでいる事例は多く存在しますが、市内のモデル校が中心となり実践研究開発をし、研修の場を通して水平拡大する取り組みは、春日井モデルとしてシステムが確立し、大きな成果と先進性を生んでいると感じられました。 参加された方からの振り返りを紹介します。 ◆今日のセミナーで学習した中で重要だと思ったことを ひとつ挙げると、「協同、協働」です。水谷先生ありがとうございました。 水谷先生が生き生きと語られたお話が、子どもの姿・子どもの事実として表出されていました。仲間を巻き込み、ビジョンを共有して、協同して組織的にいつも成果をあげる水谷先生はさすがです。水谷先生のおかげで、懐かしい皆さまとも久々に会うことができました。これからもいっぱい学ばせてください。 ◆今日のセミナーで学習した中で重要だと思ったことを ひとつ挙げると、「学習コンテンツを学ぶ授業から、学び方を学ぶ授業への大転換が進んでいること」です。 4年前にフィンランドの学校を視察した際に、日本の学校の授業とは全く異なる学びが行われていることに大きな衝撃を受けましたが、そのとき見たことの多くが春日井市の小学校、中学校で既に実現していることに今日また大きな衝撃を受けました。人工知能などの技術が普及していく中、子どもたちが将来、幸せに生きていくために必要な資質・能力が大きく変わっていく中、学校教育も大きな変化をしていかないといけませんが、そこでは教科書の内容を学ぶ従来の授業から、子どもたちが学び方を学ぶ授業への転換が行われていると感じました。 学び合う学び研究所 第3回セミナーのご案内
学び合う学び研究所 第3回セミナーを6月25日(土) 13:30〜15:30に開催します。
会場:愛知文教大学 201教室 テーマ:不登校児童生徒の学びをどう保障するか 〜学校外の学びの場の現状をふまえながら〜 講 師:学び合う学び研究所フェロー 竹中 烈 先生 申 込:学び合う学び研究所ホームページ 行事予定 6月予定GOOGLE フォームより <セミナー内容> 2016年の教育機会確保法の制定以後、子どもの多様な学びの形を積極的に認めていこうとする機運が高まってきています。公教育制度内で不登校特例校といったような新たな学校の形を模索する動きや、既存の民間の学校外の学びの場に対して活動事業助成や通学費や学費に対して個人助成を行うような動きもみられるようになってきました。子どもの学びの機会を保障するという立ち位置から、こういった動きをどのように捉えればよいのでしょうか。また、特に民間の学校外の学びの場の教育理念や活動の実態とはどのようなものでしょうか。 本セミナーでは、多様化する不登校支援の制度的現状を整理したうえで、子どもにとって必要な学びとは何か、学びの質を保障することの意味とは何か、といったことを考えながら、学校における不登校支援のあり方について皆様が考える場を持つことができればと考えています。 <スクールバス利用のお知らせ> 公共交通機関をご利用の方に、スクールバス(JR高蔵寺駅発13:00一便のみ)を準備しました。乗り場案内も添付いたします。ご利用ください。 学び合う学び研究所 第2回セミナーのご案内
学び合う学び研究所 第2回セミナーを5月21日(土) 13:30〜15:30に開催します。
会場:愛知文教大学 ABUラウンジ テーマ:1人1台クラウド環境を活用した学び ー 春日井市での実践から ー 講 師:春日井市立高森台中学校長 水谷 年孝 先生 申 込:学び合う学び研究所ホームページ 行事予定 5月予定GOOGLE フォームより <セミナー内容> 春日井市の小中学校では、GIGAスクール構想によって整備された1人1台端末とクラウド環境をフル活用することで、授業のみならず、学校経営や教員研修も改善しています。授業では、子ども一人一人の様子がつかみやすくなるとともに、子どもどうしの対話が増えるなど、手ごたえを感じています。校務でも、日常の先生どうしの情報交換での活用が活発に行われています。その基礎には、校務の情報化を起点に、実物投影機の活用によるわかりやすい授業づくりなど、日常的なICT活用を段階的に進めてきたことがあります。 本セミナーでは、この1年半の春日井市での実践状況を報告し、GIGA環境を活用した学びなどについて議論を深めます。多くのみなさまのご参加をお待ちしております。 <スクールバス利用のお知らせ> 公共交通機関をご利用の方に、スクールバス(JR高蔵寺駅発13:00一便のみ)を準備しました。乗り場案内も添付いたします。ご利用ください。 4月23日(土)13:30より今年度、最初の第1回セミナーを実施しました。
2022年4月23日(土)13:30より今年度、最初のセミナーを実施しました。
講師として、本研究所フェローの木村 芳博先生をお迎えし、「年度当初の学級づくり、授業づくり 〜初任・少経験者、初心に返れる人〜対象」として行いました。 今回のセミナーには、年度はじめの忙しい折にもかかわらず、23名の参加がありました。その中には、この春、本大学を卒業し、教職に就いた先生の参加もありましたが、多くの方は、年齢や経験年数にかかわらず、“初心に返れる人”として参加されました。 冒頭、講師から「年度当初の学級づくり、授業づくりをどう進めるか!」というテーマが明示され、セミナーが進められていきました。 最初のアイスブレーキングとして、「穴埋め共通漢字クイズ」を全員で考える中で、キーワードとして、「教室づくり」に欠かせない『根本』、『信頼』という言葉の確認がされました。 4月当初、子どもたちは、教室で出会う先生のことを「信用はしているが、まだ信頼はしていないのではないだろうか?」との問いが示され、「信頼される教師になるためには、どんなことを考えなていかなければならないか!」を各グループで協議し、学び合いに入っていきました。 1.「学級」「授業」<教室づくりの視座> 〇子どもの信頼をつくりあげるための『つ・み・き』 =「つ/伝える」・「み/観る」・「き/聴く」の大切さ 〇「学級づくり」は人格づくり、「授業づくり」は学力づくり 〇人格づくり=「自律、受容」 学力づくり=「意欲、変容」 2.「学び合う学級づくり」の視点 〇「3R」の視点を持ちたい Rule(ルール) Relation(リレーション) Role(ロール) 〇三つのRはどんなことを狙おうとしているか? ・Rule(ルール)規則、規律、約束 ➡「安心」づくり 教室での約束、今日のめあて、学級目標 ・Relation(リレーション)関係、影響、集合 ➡「繋がり」づくり 特別活動、リクレーション、諸問題解決 ・Role(ロール) 役割、行動、期待 ➡「有用、肯定感」づくり 小集団、運営組織、分担、評価 〇学級目標に注目したい! 木村先生が担任をされていた頃に見かけた「学級目標」の実例紹介があり、学級目標そのものの「考え方、捉え方のポイント」について、グループで協議を行いました。その後、木村先生からは、「意図的」「意識化」「柔軟性」の三つのキーワードによる、まとめがありました。 休憩で情報交換をした後 3.「学び合う授業づくり」について 〇学び合う学びの理念 保障(全ての子どもが学びに参加する) =主体的な学び 共生(仲間と聴き合い、教材とつながる)=対話的な学び 探求(課題の質を高め、背伸びをさせる)=深い学び 「学び合う学び」の理念が「アクティブラーニング」の視点とリンクしている。 〇学び合う学びの授業づくりの場面として/「デ・コ・リ」 授業前「デザイン」構想・計画 =教材研究、めあての設定、指導の流れ 授業中「コーディネート」調整・進行 =マネージメント、ペアやグループ、学びの作法 授業後「リフレクション」内省・振り返り =自己評価、子ども評価、授業協議会 4.「授業づくり」の学び方、作法 小学校3年国語「モチモチの木」の授業ビデオ(抜粋)を視聴し、「教師の出方や指導と子どもたちの学びの姿から、どんなことを学ぶことができたか?」をグループで協議。各グループの学びを共有しました。 木村先生からは、学びの作法を教えることで、子どもには「安心感」「共有感」「包摂感」が生まれ、学びの継続・向上につながるとの話がありました。 5.学び合う教室づくりで「心しておきたいこと」 授業や学級集団づくりで、四月当初に教師が心しておきたいキーワードとして、「誠意」「向上心」「利他の心」をあげ、説明されました。 年度当初では、手探りの中での実践となることが多くあるが、本日提案した視座や視点、理念や場面などをもとに、「教室づくり」をスタートさせていってほしい、と締めくくられました。 *参加された方からの振り返りを紹介します。 ◆学級目標は、今年度、子どもの意見を聴きながら掲げることができました。その分、普段から学級目標を意識させることができる。そして、自分も意識していくことが学級目標を掲げる意図につながると感じました。 ◆国語の授業では、なかなか「学び合い」というものが分かっていなかったが、今日のビデオを見せていただいたことで、少しやり方が見えました。自分の中の引き出しがまだまだ少ないので、これからもっと増やしていきたいです。 ◆学び合いの作法について、自分が知っているつもりになっていたんだと、改めて思い反省しています。残念ながら、日々の授業の中で、学び合いの作法を学ぶ機会は非常に少ないです。 ◆学び合い=コの字、市松模様の座席、ペア・グループという言葉しか浮かばない先生が多いのではと思います。教師が学び合いの基本をもっと学習しなければ、実践に活かすことは難しいのかなと思います。若い先生方の積極的な参加を望みます。自分も声をかけていこうと思います。ありがとうございました。 学び合う学び研究所 研究紀要規程
学び合う学び研究所 研究紀要規程
1.『学び合う学び研究所紀要』の編集目的 *教員養成・教師教育・教職課程等に関する研究成果・実践報告を公表するとともに、 『学び合う学び研究所』での活動を広める目的で『学び合う学び研究所紀要』を発行する。 ・『学び合う学び研究所紀要』の発行は原則年1回とする。 ・掲載するのは、公募論文であり、査読ありとする。 ・編集・発行者は、愛知文教大学 学び合う学び研究所とする。 以上、本誌をもって、愛知文教大学 学び合う学び研究の一層の充実に資することを期する。 2.『学び合う学び研究所紀要』刊行に至る年間計画 8月下旬 原稿提出締め切り後、掲載可否について学び合う学び研究所評議会で協議 10月上旬 原稿掲載可否のお知らせ(各執筆者へ通知) 2月下旬 『学び合う学び研究所紀要』刊行 (注)詳細については、研究所ホームページにて随時掲載。 3.『学び合う学び研究所紀要』執筆要項 (2021年10月30日作成) 『学び合う学び研究所紀要』に掲載する論文は、次の規程に従うものとする。 (1) 執筆者は愛知文教大学に所属する教員(非常勤講師も含む)に限らず、現職の小中高等学校教員・教職経験者等教育に携わる人々も認められる。 (2) 研究論文のテーマや内容は、教員養成課程の発展や充実に資するものとする。 (例:シンポジウム事業報告、教材研究、事例報告、指導法の検討、評価法の検討、教育現場における実践報告等) (3) 掲載論文は未発表のもので、かつ内容がオリジナルであるものであること。ただし、口頭発表及びその配布資料はこの限りではない。 (4) 論文掲載の採否については、学び合う学び研究所紀要編集委員会において査読の上、本誌の編集方針に合致しているかどうかを協議した上で決定する。なお、編集委員については、学長が任命する。 (5) 論文原稿は邦文・横書き(執筆者の必要に応じて英文や縦書きも可)で、ワープロで作成するものとする。原則として、次の点を留意することが望ましいが、論考の性質によっては細かく問わない場合がある。 1⃣ 本文、注、引用文献における全角文字は基本10pt(MS明朝)、英数字は半角で基本10pt(century)とする。ただし、論文タイトル(副題も含む)は12pt、本文中の見出しは10pt(MSゴシック)とすること。 2⃣ 本文、図、表、注、引用文献を含めて、A4判(43字×40行)で10枚以内におさめること。図や表については著作権法上の問題がないもののみ使用可とする。 3⃣ 余白は上35mm、下30mm、右30mm、左30mm、ヘッダー17mm、フッター5mmとすること。 4⃣ 注記は末注とし、本文末注は本文末にまとめる。 5⃣ MLAやAPA等、国際的に広く普及している基準に準拠した参考文献表を本文と注記の間に入れ、本文中では(…)の中に著者名と論文年、ページを表示させ、文献表示のみの注記は行わない。 (6) 執筆者は、論文原稿の電子データを電子メールに添付して、紀要編集担当者まで提出すること。この際、論文作成に使用したワープロソフトの電子ファイルだけでなく、論文原稿のPDFファイルも添付すること。 (7) 本誌に掲載された原稿の著作権は、大学HPなどでの電子化や公開の場合も含めて学び合う学び研究所に属するため、掲載原稿を無断で複製・転載することを禁ずる。また、執筆内容が第三者の著作権を侵害するなどの指摘がなされ、第三者に損害を与えた場合、著者がその全責任を負う。 以上 愛知文教大学 学び合う学び研究所紀要 創刊号 を発刊しました。
2022年1月31日 遅れておりました「愛知文教大学 学び合う学び研究所紀要 創刊号」を発刊することができしました。
内容は以下の通りです。 1⃣ 愛知文教大学「学び合う学び研究所」第1回セミナー記録 対談でひもとく「なぜ学び合う学びが生まれたのか?」 副島 孝/永井勝彦 2⃣「主体的・対話的で深い学び」としての「学び合う学びの検討」 〜中学校理科「化学変化と原子・分子」の授業実践〜 林 文通 3⃣「対象・他者・自己との対話」の学習論に基づく授業デザインの実践的考察 〜想像力と創造性の育成に向けた図画工作科の授業実践〜 永井勝彦 4⃣ 学び合う学び研究所 研究紀要規程 以上 学び合う学び研究所セミナー 第1回ご案内
学び合う学び研究所 第1回セミナーのご案内
2022年4月23日(土) 13:30〜15:30 愛知文教大学 ABUラウンジを会場として テーマ:年度当初の学級づくり、授業づくり〜初任・少経験者、初心に返れる人〜対象 講 師:学び合う学び研究所 フェロー 木村 芳博 先生 申 込:学び合う学び研究所ホームページ 行事予定 4月予定GOOGLE フォームより <セミナー内容> 新年度がスタートする4月は、特に初任者や少経験者の先生方は、学級づくりや授業づくりに向けての思いが高揚していることでしょう。加えて「2022年」という数字から、“22〜ニコニコ”の年度になるようにと願う気持ちも重なってくるのではないでしょうか。 本セミナーでは、そんな先生方を対象にして、“年度当初の学級づくり、授業づくりをどう進めるか!”をテーマに研修していきたいと考えています。もちろん、当研究所の柱である『学び合う学び』についての基本視点をベースにしながら、課題解決のヒントを探り、学級や授業のあり方を考え、深めていける時間にしたいと思います。因みに、年齢や経験年数にかかわらず、“初心に返れる”方も対象になります。多くの方のご参加をお待ちしております。 2022年度 学び合う学び研究所セミナーを開催します。
学び合う学び研究所セミナー開催のご案内
<参加申し込み> 現職教師(初任からベテランまで)、学生のみなさん、授業づくりを知りたい、悩んでいる、授業を変えたい、など共に学び合う場として、参加を歓迎します。 申し込みは、学び合う学び研究所ホームページ:行事予定からGoogleフォームでお願いします。 後援:小牧市教育委員会・春日井市教育委員会・岩倉市教育委員会・犬山市教育委員会・豊明市教育委員会 3月26日、今年度最終の第12回セミナーを実施しました。
2022年3月26日(土)13:30より今年度最終の第12回セミナーを実施しました。
講師として、本研究所フェローの倉知 雪春先生をコメンテーターに 実践発表者として、小牧市立味岡小学校の今野悦子先生、可児市立中部中学校の竹田浩大先生をお迎えして、「4月から『学び合う学び』をはじめたい人に − 実践例から学ぶ −」として行いました。 今回のセミナーには年度末にもかかわらず、34名の参加者がありました。冒頭、倉知先生より「『学び合う学び』の教室づくりを4月よりはじめようと考えている方へのセミナーです。ところが、集まっている方を拝見すると、もう終わっているような人がいますね。」と話され、会場がわきました。 授業は、毎年一からのスタートです。教室で出会う子どもたちが変われば、子どもたちと共に作り上げていくものです。倉知先生が、全国の学校づくり・授業づくりの改革にかかわる中で、今、注目する二人の実践者に発表をいただきました。 <実践1> 今野先生より小学校の実践が発表されました。 1.年間を見通して 〇子どもをよく観る 〇教師のビジョンをしっかり示す 〇聴くことの大切さ 2.授業づくりについて「苦しむことが楽しいと思える」 〇教材の中心となる面白さ、学ばせたい学習内容を明確にする。 物語文から説明文へ挑戦(高学年)ワクワク感を持たせる工夫 〇ペアによる聴き合う関係づくり 聴けないクラスを、ペア読みを重視することで成長させる 実践授業ビデオを視聴 ➡ 会場でグループ討議 ➡ 全体共有 3.次年度の一年に向けて「読むことから書くことに挑戦」 〇自信のない子供たちに対して 具体物(トミカで遊ぶ)を使う。ペアで書く時間を作る。音読は聴いてもらえる人がいるから楽しい。 <実践2> 竹田先生より中学校の実践が発表されました。 1.学級経営 〇自己実現 〇目指す学級経営 〇四月に、生徒へ具体的な姿を提示(学級通信) 〇PDCAサイクルを生徒に「めざして」➡「やって」➡「確かめて」です 〇教師の指導として、「位置づけ」「価値づけ」「方向づけ」 2.教科経営「5年の取り組みで、見事に学校が落ち着いた」 〇学びを成立させる3つの要件 「聴き合う関係」「真正の学び」「ジャンプのある学び」 〇4・5月は、学級に「安心感」を生み出す 聴いてくれる安心感を教室に作る「北風と太陽」の例を用いて指導先生が求める答えを忖度する授業にしない どうしたら、追究が深まり、探究的な学びになるか 実践授業ビデオを視聴 ➡ 会場でグループ討議 ➡ 全体共有 3.5年間の実践を締めくくる 〇今、生徒ができていること。 〇授業の課題がある 〇学年会での話題 〇来年度のテーマ「仲間と共に学び続ける生徒の育成」 4.SUSTAINABLE KYOUIN GOALs 最後に、竹田先生が自分たちの働き方をみつめ、持続可能な17の目標を発表いただきました。会場からは、拍手喝さいです。 参加された方からの振り返りを紹介します。 ◆四月から学級開き、授業開きを行う上で、大変に参考になりました。 個の自己実現を出口に、居心地のよいクラス、誰もが大切にされるクラスをつくっていきたいと思いました。 そのために、「めざして」➡「やって」➡「確かめて(見直して)」を繰り返していくことが重要であると思いました。 今年一年、いろいろな講師の先生方に教えていただき、心から感謝しています。 今、オンラインがとても流行していますが、やはり対面は大切であると思いました。 来年度も積極的に時間を見つけて参加したいと思います。よろしくお願いします。 ◆小学校、中学校それぞれの学び合う姿を見せていただき、ありがとうございました。R3年9月より、探究・協同の学びを開始しました本校としては、とても参考になりました。二人ペアであっても対面にするのか、並んで座るのか、斜めに配置するのかで、中学校でも十分応用可能な学びの形態であると感じました。 中学の実践では、中3の小集団が見事であったと思いました。手前左の男子が一方的に聴くだけでなく、確認し双方向にやり取りをしたので、それを見て「あっ、わかった」という子がいました。また、自分がインプットしたことを隣の女子にアウトプットしていました。四人からいろんな入力・出力の構図があり、学び合いに迫っていると感じました。 「ねらい」−「課題化」が、とにかく「学び合い」には大切であり、生徒のつかみも基盤になっていると感じました。 |
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