最新更新日:2024/10/30 | |
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2023年度セミナー予定が決まりました。
2023年度学び合う学び研究所セミナーの予定が決まりました。
小・中・高・大学みんなで共に学びましょう。 ● 毎月土曜日に月例セミナーを13:30〜15:30に実施します。 ● 2023年度より、継続講座1⃣〜4⃣を新設しました。 同じテーマで、複数回継続し、じっくり学び合います。 会場:愛知文教大学の教室を使用します。 ◆詳しくは、配布文章をご覧ください。 <参加申し込み> 学び合う学び研究所ホームページ: 行事予定 Googleフォームから。 4月から、申し込みが可能になります。 ■ 後 援 ■ 愛知県教育委員会・名古屋市教育委員会・小牧市教育委員会・春日井市教育委員会・岩倉市教育委員会・犬山市教育委員会・豊明市教育委員会・北名古屋市教育委員会・ 豊山町教育委員会・清須市教育委員会・江南市教育委員会・みよし市教育委員会 2月18日(土)13:30より第11回セミナーを実施しました。
2月18日(土)13:30〜15:30に第11回セミナーを愛知文教大学 ABUラウンジにおいて実施しました。講師には、東海学園大学教授 水野 正朗先生をお招きし「対話による深い学びの実現」をテーマに行いました。
水野先生より挨拶をいただきセミナーは以下の流れで進みました。 1.参加者自己紹介(アイスブレイキング) 2.問題の背景 3.深い学びとは何かを問い直そう 4.深い学びを導き出す工夫 <休憩> 5.演習その1 6.「師問児答」から「児問児答」へ 7.集団思考の3つのプロセス 8.クロージング 1.グループによる自己紹介 2.問題の背景 アンケート“勉強は好きですか?”の結果より、なんと、好きな学生が0% アンケート“学ぶことは好きですか?”の結果より、60%以上が好き アンケート“学習意欲損失要因”の確認 □グループワークをしても皆同じような意見で発展的な内容にまで行き着かない。 □たまのグループワークも、討論みたいなことはなかった。 □学校では形ばかりのグループワークばかり。 □議論することを楽しめるような授業作りができたらいい。 □社会に出たときに必要となる資質や能力を養う機会となる時間を、何となく行う時間にしてはならない。 □落ちこぼれ・浮きこぼれ・学びからの逃走がどうして生じてしまうのか? □対話の重要性 (柳沢幸雄:対話の重要性)と(池上彰:なぜ今思考力が必要なのか)の中から、短文の紹介があり、グループによる聴き合いを実施 3.深い学びとは何かを問い直そう 深い学びとは何かを問い直そうという機運は、盛り上がっているでしょうか?「いる」「いない」について、グループで聴き合いました。 □そもそも(深い学び)とは何でしょうか? □どうすれば(深い学び)になるでしょうか? 水野先生が、今話題のChatGPTで(深い学び)を検索した結果から、3つの回答が紹介され、改めて深い学びについて考えてみました。 4.深い学びを導き出す工夫を 北尾倫彦2020(深い学びの科学)より どんな対策を使うと(精緻化:学び方の方略)を進めることができるのか?を問いに、個人で考えた後に、グループで考えを共有しました。 その後、北尾先生が提唱されている(精緻化:学びの方略)についての説明を受けました。 “主体性を支えるものは”“メタ認知”とは何? “他律内発的動機つけ”を問いに、グループで聴き合う。 “学習困難の支援には”どんな工夫があるか? 知識の考え方として(死んだ知識)(系統化された知識構造)アハ体験による(生きた知識:網の目構造)を生み出すについて考えました。 グループ活動の中で、知識の意味についての対話することにより、新しい知識を生み出す学びになってゆく。 <休憩 10分> 5.前半の講義を受けて、演習 高等学校国語科教材<羅生門>を読む あらすじの確認 → 下人の男が老婆の服を剥ぎ取り、蹴飛ばし夜の底へ駆け下りていく場面についてグループで聴き合いました。 会場全体では、直喩としての(松の木片のように勢いよく燃え上がり)について、各グループでだされた解釈を聴き合いました。 下人が悪を憎む気持ちが、燃え盛る松明の勢いで表現されている。そして、わずかな時間で炎は衰えたように悪を憎む心は消え、下人は生きるために悪を選んでいく。こうした場面の解釈に、多様性が生まれ、生徒たちが、深く学んでいくことになる。今回の全体共有においても、同様の体験をすることができました。この体験から“精緻化”とはどういうことかについて学ぶ機会となりました。 6.クロージング 全国学習状況調査の考察の中には、(自分たちで課題を立てその解決に取り組みグループなどで話し合いながら整理し発表するなどの学習活動)に取り組んだと答えた子どもは、そうでない子どもたちよりも学力が向上しているという結果がグラフにより示された。この結果は現行の学習指導要領に大きな影響を与えている。 また、斎藤喜博の“ねりあげ授業”に見られる文化的スクリプトにも、個人の課題からはじまり全員で課題をつくり、学びを焦点化し知識をつなげる学びになっていた。 だから、(師問児答)から(児問児答)へ向けていく必要があり、集団思考の3つのプロセス(知る わかる)(つながる)(深まる)を活用して、授業デザインに落とし込む実践や形成的評価シートの紹介を受けてセミナーを閉じました。 参加された方からの振り返りを紹介します。 ◆今日のセミナーで学習した中で重要だと思ったことは、精緻化です。 主体的な学び、対話による学びは、現場でも盛んに取り上げられ、研修も行われていますが、深い学びについては可視化が難しく、あまり追究されていないのが現状だと思います。深い学びに向かうためのキーワードとして、本日は“精緻化”という言葉を学びました。様々な知識が網目状につながり、より詳しく理解されていく過程で、認知的に深い学びにつながっていくと理解しました。また、“他律内発的動機づけ”も興味深い言葉でした。新しい知見に触れることで、深い学びに近づけるような気がしてきました。有意義な時間をありがとうございました。 ◆今日のセミナーで学習した中で重要だと思ったことは、深い学びです。 本日はありがとうございました。 深い学びとは何かが未だに難しく、どうしていけばいいのかわからないことが多いのですが、今日のセミナーで、対話の重要性、思考力との接続、精緻化について学ぶことができました。今まで感覚的に行っていたことを、理論的に説明していただけたような気がします。先生方との話し合いを通して自分の考えを深めることができました。今日教えていただいたことを今後は意識的・意図的に授業などに生かしていきたいと思いました。ありがとうございました。 |
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