最新更新日:2024/12/19
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2024年度のセミナーを募集しております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。2025年1月の学習講座の申し込みができます。右「行事予定」のバナーからGoogleフォームで申し込みをお願いします。

学び合う学び研究所 第9回セミナーのご案内

 学び合う学び研究所 第9回セミナーを12月3日(土)13:30〜15:30に開催します。
会 場:愛知文教大学 ABUラウンジ
テーマ:身近な暮らしの歴史を学ぶ ―江戸時代の尾張のお酒事情―
講 師:学び合う学び研究所 フェロー 内田 吉哉 先生    
申 込:学び合う学び研究所ホームページ 行事予定 12月予定GOOGLE フォームより
<セミナー内容>
歴史を学んでいく上で、政治や経済の動きは教科書にも詳しく記されるものの、例えば日常の飲食の様子など、普通の人々の暮らしがどうだったのかは、あまりわかりません。ましてや地域ごとの特色となると、一層むずかしくなります。
本セミナーでは、江戸時代後期に書かれた『尾張名所図会』という本をもとに、江戸時代の尾張地域における食文化、とりわけお酒がどのように飲まれていたのかを取り上げます。『尾張名所図会』は江戸時代に流行した「名所図会もの」と呼ばれる本の一つで、地域の名所や旧跡を絵入りで紹介した、いわば観光ガイドのような本です。名所図会の挿絵に描かれた、何気ない日常の風景を抽出し、身近な暮らしの歴史について考えます。
<スクールバス利用のお知らせ>
 公共交通機関をご利用の方に、スクールバス(JR高蔵寺駅発13:00一便のみ)を準備しました。乗り場案内も添付いたします。ご利用ください。
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10月22日(土)13:30より第7回セミナーを実施しました。

 10月22日(土)13:30より第7回セミナーを実施しました。
講師として、愛知淑徳大学の加藤 智先生をお迎えして、探究が創る新たな学び「総合的な学習(探究)について」をテーマに行いました。

 今回のセミナーには、京都、大阪から参加いただいた方をはじめ、本大学の学生から退職された先生まで、多様で幅広い19名の方による学び合いとなりました。中には、参加された方の同伴(小学生)がワークショップに加わり、和やかな雰囲気のセミナーとなりました。
 まずは、「どんな思いで参加をしたのか」を含めた自己紹介によるアイスブレーキングができました。
 加藤先生の自己紹介があり、セミナーがはじまりました。最初に、総合的な学習(探究)においては「各教科の見方・考え方を総動員する」ことの大切さが語られました。
 冒頭の自己紹介に「中学校での総合的な学習の時間をどうしたらいいのか」との問いがだされました。その問いに応える形で、埼玉県の小規模中学校における学年を縦割りにした「ゼミ形式」での学びが紹介されました。1年生が先輩である3年生から学んでいる魅力的な実践の紹介でした。

1.なぜ、今「総合的な学習(探究)の時間」が必要なのか
 VUCAについて
 これからの教育を「電車型」教育➡「自動車型」教育
 「教える」授業 「育む」教育(知的欲求)
 若者の意識調査(日本の若者の実態)
 探究・探究的な学習(実社会や実生活の中から問いを見つけ出す)

2.変わる高校教育 キーワードは「探究」
 広島県立三原高等学校の実践「やらされる」探究⇔「自ら進む」探究
プロジェクト型(関連4分野)による実践
その中で、三原テレビ局や地元の方がかかわる「高校生が作る『三原PR動画』」の作品と、担当高校生のコメントの紹介

宮崎県立飯野高等学校(全国から生徒が集まる学校)の実際
 EduAに紹介された「地域の過疎化の課題解決に関する学び」が大学入試の総合型選抜でも評価されている例

 東海道の宿場を小学生が案内する歴史ツアー
 仙台の小学生がバスガイドするツアー

 文科省「今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開」に掲載されている指導事例の紹介。

3.「全国学力・学習状況調査」から
 児童生徒質問紙の学び方で「自分で課題を立てて情報を集めて整理して、調べたことを発表する学習活動に取り組む」子どもたちは、明らかに高い学力の傾向を示している。

4.「横断的・総合的な課題(現代的な諸課題)」と「SDGsの目標」との関連について
 現代的な諸課題や探究課題(学習対象)に取り組んでいくことは、SDGsを学んでいることになっている。しかし、SDGsを学ぶことが先行することには危険であるとの考え方が示されました。
 それは、課題の設定に問題があり、理想の姿と現実の状況の間に「問題状況」があり、その改善のために自分の課題を設定するプロセスがないからとの指摘があった。

考えるための技法と思考ツールの紹介
 「思考ツール」は思考を可視化することで、道具のように「考えるための技法」を意図的に使えるようにするためのもの

ピラミッドチャートの具体的な実践「旅行の行き先を決めよう」

休憩

5.ワークショップ「ウェビングから探究的な学習をつくる」
 参加者が6グループに分かれ、テーマを決めウェビングをする。ウェビングで見えてきた広がりを「課題」「情報」「整理・分析」「まとめ」の視点から、4色の付箋に記入し、付箋を並べながら、課題➡情報➡整理・分析➡まとめの「探究」の流れをつくる。この探究の流れを複数サイクル実施できることが理想である。
 本日、無作為に集まったグループメンバーにより、「テーマ」を決めウェビングがはじまりました。20分の活動後、6グループからの特色のあるテーマから導き出されたユニークなストーリーの発表・共有ができました。

 今回のセミナーでは、課題の設定には、子どもたちから生まれた気づきや問いを積み上げていくことの大切さを学びました。それが子どもたちの探究につながる事実の発見がありました。
 
参加された方からの振り返りを紹介します。
◆ セミナーの学びで重要だと思ったことは、探究学習の重要性です。
グループでのワークショップが有意義でした。グループの方から思いの他難しい課題が設定されたのですが、そのおかげで新しい発見に繋がりました。付け加えると、高い課題の重要性についても再確認できたと思います。
◆ 総合的な学習(探究)についての知見や最新の情報をわかりやすくご説明いただきました。今求められている「これからの教育」「『育む』授業」は学び合う学び研究所の理念に沿う内容でもあり、あらためて総合(探究)の時間の重要性を確認することができました。「理想の姿」を見えるようにすることがポイントと感じました。
SDGsとの関連性や考えるための技法と思考ツールもわかりやすく教えていただき、今後の仕事に活かすことができそうです。
 ワークショップでは若手の現職の先生とベテランの先生方が一緒に「学校づくり」をテーマに考えたり、意見を出し合ったりすることができ楽しかったです。
ご多用の加藤先生にはお越しいただき、お話を伺うことができたいへん有益でした。総合や探究の時間をどのように活用するかで、学校の魅力が大きく変わるように感じました。ありがとうございました。

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