最新更新日:2024/12/19 | |
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5月21日(土)13:30より、第2回セミナーを実施しました。
第2回セミナー(5月21日(土) 13:30〜15:30)を、ABUラウンジをにおいて、春日井市立高森台中学校長 水谷 年孝先生を講師にお迎えして「1人1台クラウド環境を活用した学び − 春日井市での実践から −」をテーマとして実施しました。
今回のセミナーには、33名の参加者がありました。その中には、県外から参加された方がみえ、大学生からさまざまな年齢や経験年数、校種の先生方が集い学び合う場になりました。 1.「今、学校では、教室では何が起きているのか」<動画視聴> 水谷先生からの自己紹介をうけて動画を視聴しました。 「小学6年生の担任の先生が、出勤後、職員室において、まず端末を開き、一日の授業の内容を見直し、子どもたちに送信しています。教室へ移動すると、登校した子どもたちは朝の活動を始めています。先生からの指示はなく、子どもたちは、持ち帰っていた一人一台のクロームブック端末を開き、Googleクラスルームを見ます。それぞれが今日の学習の確認であったり、どんな活動をするかを確認したり、入力をしたりして過ごしています。」 途中で止められた動画について、「この動画はYouTubeで公開されている」「2年前の様子であり、春日井市にはこんな小学校もあります。」と付け加えられました。続いて、中学校の授業では、「タブレットをグループで見合い、意見交流をしている」場面や、別の授業では「生徒が自由に立ち歩いている。自分のタブレットをもって、同じような仮説を立てた生徒と意見交流をしている。その横では、一人で考えている生徒がいる」といった場面が紹介されました。 この動画は、360度カメラで撮影された授業動画で、授業後には、好きな方向・場面をリフレクションできることをコメントされ、セミナーが始まりました。 2.本日のセミナー内容の提示 1⃣ 春日井市での教育の情報化の歩み 2⃣ GIGAスクール構想の重要性 3⃣ GIGA環境活用の日常の授業から 4⃣ クラウド活用による校務の情報化の事例 本セミナーの内容提示があり、水谷先生から、非常にわかりやすい講演が続きました。約30分程度の講演を受けて、グループワークを入れ、学んだことを共有する形で研修が進んでいきました。 1⃣ 春日井市での教育の情報化の歩み 〇12年前からのICT環境整備状況 〇1999年スタート 校務の情報化 〇10年前から授業でのICT活用 〇出川小・高森台中の校内研究会の公開 〇市内教務主任、少経験者の研修(模擬授業について協議) 2⃣ GIGAスクール構想の重要性 〇学びのためのICT活用へ 〇現行指導要領の学びのための基盤 〇クラウド活用で従来からのPC利用より質が一段と高い活用へ 〇教育データの利活用のために 3⃣ GIGA環境活用の日常の授業から 〇今年の10月に、JAET全国大会を春日井市で開催し、市内6校が中心となり授業を公開し、進めている。 〇中学校 社会授業の例 情報収集→整理→まとめ・表現 ●ここまでの、講演からの学びの共有 「どんなことを学びましたか?」グループで学び合いましょう。(7つの四人グループにおいて感想・疑問・学びの共有) ●グループでの学びを二人の参加者から発表がありました。 〇小学6年 国語の授業例(物語のヤマ場を見つける) 授業の進め方は、事前に教師からGoogleクラスルームによって送られている。子どもたちはこれからどのように学ぶのかを話し合っています。示されている授業の流れ「ゴール、情報の収集、整理・分析、まとめ・表現」の空欄について話し合い、自分たちで書き込み、活動していく。決めるのは子どもたち。 〇中学2年 社会(地理:なぜ日本は和食の食材が豊富なのか、自然環境の面から考えよう)情報収集→整理→まとめ・表現 この授業では、仮説の証明をプレゼンにまとめ、友だちと意見交換している様子 〇端末・クラウド活用による授業の変化について ・活用する手段の選択肢の多様化 ・児童生徒の活用時間、扱うデータ量、コミュニケションの増加 ・アウトプットの量・質の向上 ・「教える授業」→「学ぶ授業」への変化 ポイント=情報活用能力の育成 具体例として、美術や家庭科の授業では、技法を動画により撮影し、自由に見られる使い方が紹介された。 ●ここまでの、講演からの学びの共有 「どんなことを学びましたか?」グループで学び合いましょう。(7つの四人グループにおいて感想・疑問・学びの共有) ●グループでの学びを二人の参加者から発表がありました。どこから情報を得るのか?学びの骨格を子どもたちに任せることで、学びが子ども自身のものになっている。 10分の休憩<情報交換> 〇Googleフォームに問題の工夫、ジャムボードの問題、振り返りシートの活用、生徒が考える「一人一台クロームブックを活用する授業のよさはこれだ」の紹介 〇研修・実践の共有 4⃣ クラウド活用による校務の情報化の事例 〇情報共有・意見交換 休校中の意見集約、オンライン研修 〇連絡・情報共有 〇資料共有 職員会議の議題・資料 校内研修資料の共有 〇調査・アンケート 〇その他・行政との情報共有 5⃣ まとめ GIGA環境活用の実践、順調に進んでいるのは 〇まず、日常業務で活用して、教師が便利さを体験する 〇体験から授業活用イメージをつかむ 〇無理せず、日常の授業でスモールステップで着実に 6⃣ 研究開発学校 4年間のスタート 〇出川小・高森台中「情報の時間」の創設について 〇StuDX Style による事例発信 〇JAET全国大開催 10月28-29日 愛知県・春日井市大会の紹介 ●ここまでの、講演からの学びの共有 「どんなことを学びましたか?」グループで学び合いましょう。(7つの四人グループにおいて感想・疑問・学びの共有) ●グループでの学びを参加者から「教務主任の研修・協議が大きなスタートになったと感じている。」との発表がありました。 2時間があっという間に過ぎていきました。学校が組織的に取り組んでいる事例は多く存在しますが、市内のモデル校が中心となり実践研究開発をし、研修の場を通して水平拡大する取り組みは、春日井モデルとしてシステムが確立し、大きな成果と先進性を生んでいると感じられました。 参加された方からの振り返りを紹介します。 ◆今日のセミナーで学習した中で重要だと思ったことを ひとつ挙げると、「協同、協働」です。水谷先生ありがとうございました。 水谷先生が生き生きと語られたお話が、子どもの姿・子どもの事実として表出されていました。仲間を巻き込み、ビジョンを共有して、協同して組織的にいつも成果をあげる水谷先生はさすがです。水谷先生のおかげで、懐かしい皆さまとも久々に会うことができました。これからもいっぱい学ばせてください。 ◆今日のセミナーで学習した中で重要だと思ったことを ひとつ挙げると、「学習コンテンツを学ぶ授業から、学び方を学ぶ授業への大転換が進んでいること」です。 4年前にフィンランドの学校を視察した際に、日本の学校の授業とは全く異なる学びが行われていることに大きな衝撃を受けましたが、そのとき見たことの多くが春日井市の小学校、中学校で既に実現していることに今日また大きな衝撃を受けました。人工知能などの技術が普及していく中、子どもたちが将来、幸せに生きていくために必要な資質・能力が大きく変わっていく中、学校教育も大きな変化をしていかないといけませんが、そこでは教科書の内容を学ぶ従来の授業から、子どもたちが学び方を学ぶ授業への転換が行われていると感じました。 学び合う学び研究所 第3回セミナーのご案内
学び合う学び研究所 第3回セミナーを6月25日(土) 13:30〜15:30に開催します。
会場:愛知文教大学 201教室 テーマ:不登校児童生徒の学びをどう保障するか 〜学校外の学びの場の現状をふまえながら〜 講 師:学び合う学び研究所フェロー 竹中 烈 先生 申 込:学び合う学び研究所ホームページ 行事予定 6月予定GOOGLE フォームより <セミナー内容> 2016年の教育機会確保法の制定以後、子どもの多様な学びの形を積極的に認めていこうとする機運が高まってきています。公教育制度内で不登校特例校といったような新たな学校の形を模索する動きや、既存の民間の学校外の学びの場に対して活動事業助成や通学費や学費に対して個人助成を行うような動きもみられるようになってきました。子どもの学びの機会を保障するという立ち位置から、こういった動きをどのように捉えればよいのでしょうか。また、特に民間の学校外の学びの場の教育理念や活動の実態とはどのようなものでしょうか。 本セミナーでは、多様化する不登校支援の制度的現状を整理したうえで、子どもにとって必要な学びとは何か、学びの質を保障することの意味とは何か、といったことを考えながら、学校における不登校支援のあり方について皆様が考える場を持つことができればと考えています。 <スクールバス利用のお知らせ> 公共交通機関をご利用の方に、スクールバス(JR高蔵寺駅発13:00一便のみ)を準備しました。乗り場案内も添付いたします。ご利用ください。 |
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